筋肉については、まだまだわかっていないことだらけです。筋肉については、トレーニングの上で実感できることならわかりますが、分泌物や細かい数値などについては、研究者の研究に頼らざるを得ません。

本書は、その最新の筋肉についてわかっていること、わかっていないことについて書かれている本です。

中身は、理論編と実践編に分かれています。理論編は、筋肉の構造・機能・役割についての基礎的な知識を、最新の科学を踏まえて書かれています。一方、実践編は、筋肉の理論を踏まえてのトレーニングにおける実際はどうすべきかなのかについて書かれています。

いろいろな実験結果が示され、それに解釈が付け加えられているのですが、印象的だったのは、石井氏によるスロートレーニングや加圧トレーニングへの言及です。

加圧トレーニングやスロートレーニングは筋肥大しやすいみたいな触れ込みを以前よく見かけました。たしかに、これらによって、速筋繊維が使われやすくなるという実験結果はあるようです。しかし、それによっておこる筋肥大は、一般の人が思っているものとズレがあるのではないかと思います。ベルトを付けたり、スローにトレーニングすることによって、筋骨隆々になりやすいといった印象を与えているのではないかと思います。

石井氏自身も、本書を見ると、スロトレは高齢者に向けて、心身のストレスを感じさせないように筋肥大を起こしやすくする方法としてとらえているように感じられます。

やはり、強い身体をつくるには、物理的負荷をしっかりかけたトレーニングを行うことが重要である事実はかわらないようです。

あとは、現在では成長ホルモンが筋肥大に直接かかわっているわけではなく、それほど重要視されていないという点は新しい知識でした。

本書の構成については、2ページで1項目についてまとめられているので読みやすい上、内容をまとめた小タイトルが随所に入れられていたり、項目の冒頭では、前回の項目についておさらいするなど、読者にとって理解しやすく考えられた構成になっていると思われます。

上記した以外でも、筋肉について目から鱗な内容が多々あるので、トレーニングをしている人にはぜひ読んでほしいですね。

〈東京大学教授〉石井直方の筋肉の科学 (B・B MOOK 1244)

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