書籍のレビュー

カラダが変わる! 姿勢の科学 (ちくま新書)

最近は姿勢に関する本を読み漁っているのですが、そうした本を読んでいると、有名な専門家の先生が書いた本でも、驚くような内容で書かれてあったりします。

本書は、筋肉についての権威ともいうべき先生が書いたもので、姿勢について書いているのが珍しかったので読んでみようと思って買ったものです。

この本については、改めてブログ記事にもそのうちしたいなと思っているのですが、著者は石井直方氏という人です。

筋肉研究の第一人者とも呼べる人物でボディビルやパワーリフティングの元選手でもあり、筋肉について勉強するなら、この人の本をたぶん1度は手にすることになると思います。

スロートレーニングを有名にした人でもあります。

そんな人が書いた姿勢の本なので、なおさら興味津々で読みました。

根拠を並べ立てて説得的に書かれているようですが、
その根拠に納得いかない部分が多いのです。

ところが、いざ読んでみると、やはりというべきか、姿勢については筋肉や身体構造の側面から述べられているのがほとんどで、重力の話はあまり出てきません。

例えば、本書では、良い姿勢における足裏の圧力について、前後同じ配分としています。

その根拠として、前に重心がかかったほうが4足のころの名残から、前に転倒したほうが対処がしやすいことや、左右の足が地面上につくる台形の中心に重心位置があるとしています。

この重心位置については、なぜ中心か根拠が述べられることなく、いきなり断言されています。

「よいとされている」という言い方なので、おそらくどこからか引用してきたのでしょう。

しかし、身体構造を考えれば、重心は足の前後幅でも後方にあるほうが自然であることは明確です。

柱である背骨が後方にあり、内臓も筋肉もこの元を正せば背骨にぶら下がるように位置しているからです。

無理に前後同一にしようとすると、身体全体が前傾することになり、身体の後方の筋肉の負担が増すことになります。

実際に腰の筋肉を触りながら足裏の前後同一にすれば、筋肉が緊張するのがわかってもらえるでしょう。

さらに、足裏の荷重に関連して、「浮足」の問題についても書かれています。

浮足というのは、足の指先に圧力がかけられず足指が浮いてしまうことをいいます。

本書では、圧がかからないことが浮足の問題として書かれていますが、浮足が問題なのは、圧がかからないことではなく、指先が常に反り返ることで足裏のアーチを形成する筋肉が使われにくくなり、アーチが低くなってくることにあると僕は考えています。

足指は地面に触れる程度で、圧を分散される必要はありません。

足裏のアーチ構造も、足の親指や小指の付け根である母指球や小指球までで形成されていますしね。

専門家は、自信を持っているため、根拠が薄くても強気で主張を通そうとしたりすることがあります。

テレビでの健康番組でもそうです。

特に、食品に含まれる栄養素について〇〇という成分が入っているから血流改善されるとか、ダイエットにいいとか、正直一般人である僕らには確かめるのが困難なことなので、そういうものだと納得するしかないわけです。

なので、極端に言ってしまえば、自分が納得できることが真実になってしまうわけです。

僕は、専門家の先生たちと違って臆病者なので、自分の核心部分に関する考えについては、自分であらゆる方向から批判して、反論でき、納得したものだけを主張するようにしています。

もちろん、自分の体験に基づいている話については、その旨きちんと書き添えるようにしています。

僕の話も含め、あなたが知識を得たときは、鵜呑みにせず、
自分でその根拠を言うことができるかどうか考えてください。

もし、根拠を言うことができるなら、その知識にあなたは納得している、できているといえます。

現代はいろんな情報にあふれています。

情報に振り回されないためには、そのまま鵜呑みにせず、自分が納得できる形で取り込むようにしてみてください。

全ての情報においてそうするのはしんどいと思うので、自分が重要だと考えている部分だけでもいいです。

根拠に着目してみると、結構いい加減な情報や偏った情報が多いことに気づくと思いますよ。

こんばんは、ま~さんです。

一方、批判から入ってしまいましたが、筋肉や身体構造については抜群の詳しさとわかりやすさがあります。

例え話もわかりやすいものが取り入れられていて、僕の主観にはなりますが、イメージが入ってきやすいです。

本書の中でおもしろい話があったので紹介したいと思います。

姿勢における腹部の安定についての話です。

腹部の安定は構造上不安定な腰部の安定にもつながるので、ぜひ知っておいてほしいです。

腹部の安定はもちろんですが、腹筋群が担っています。

腹筋群には、

腹直筋、

外腹斜筋、

内腹斜筋、

腹横筋があります。

この中で、特に腹横筋が姿勢維持に関して重要なのですが、この腹横筋の線維は横向きの線維なのです。

その線維の向きのおかげでコルセットとしての役割を果たし、腹部を上下に伸ばす働きもします。

この腹横筋に対し、縦方向の線維であるのが腹直筋です。

お腹の板チョコをつくる筋肉です。

腹横筋は腹部を丸めることで、腹部を縮めるという働きをしています。この2つの筋肉は違いに反対の働きをする拮抗筋として働いているのです。

腹横筋の横向きの線維、腹直筋の縦向きの線維が交差するように腹部を覆うことで、肋骨のように骨での保護がない腹部を強力に保護しています。

具体的には、腹直筋で作った壁を、腹横筋が腹部を伸ばしつつ背骨の方に引き寄せてくることで腹部の保護を強力にしているのです。

実はこの人間の腹部の保護のシステムはミミズの体と同じような仕組みなのだそうです。

ミミズのような環形動物は、輪状筋、つまり身体の周り方向の筋肉と、縦走筋、つまり体長の方向の筋肉という、拮抗する2つの筋肉(体壁筋)が働いて、伸びたり縮んだりして前に進みます。

ミミズの場合は手足がないので、保護を超えて体を移動させるほどに発達したシステムになっているんですね。

ミミズの筋肉の話が出てくるとは盲点でした。

今まで気にしたことがなかったので、まったくといっていいほど知識がなく、勉強になりました。

では、この腹部を保護してくれるシステムを強化する方法をお伝えします。

それは、一時流行った「ドローイン」をすることです。

仰向けになってお腹を凹ませたままできるだけ大きく呼吸します。

お腹を凹ませるというのが腹横筋の作用ですね。

吐くときはまだいいんですけど、吸う時には空気を入れている関係上特にお腹が膨らみやすいので、頑張りましょう。

1ヶ月も続ければ腹部が安定性が高まってお腹周りも引き締まってきますよ。

本書の中でもドローインについての記述がありました。

姿勢と筋肉の関係性について知りたいなら、読んでみることをおすすめします。

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僕は、どうすればもっと「楽」になるか、ずっと考えていますが、その中で「良い姿勢」でいるということは決して欠かせないものだと考えています。

なぜなら、姿勢とは365日24時間ずっと関わってくるものだからです。

つまり、もし姿勢が悪くて、一部に負担が多くかかることになれば、24時間365日負担がかかり続けることになるからです。

そうなれば、今すぐ何か起こらなかったとしても、時間が経ってから、時限爆弾が爆発するように、身体に重大な不具合を引き起こす可能性があるからです。

僕のお客さんで、最初に会ったときに僕が「このままだと将来左膝を痛めますよ」と話していたお客さんがいました。

その人は言われた当初はセールスのための脅しだと思っていたようですが、4年ほど経ったころ、本当に左膝を痛めることになってしまいました。

そこでようやく、姿勢の重要性に気づくことになるのです。

この人のように、多くの人は実際に「痛み」を受けなければ事の重大性に気づきません。

もし、早くから気づいて対処していれば、膝を痛めることもなかったかもしれません。

その対処というのが、「良い姿勢でいること」なのです。

良い姿勢を常に保つのはなんだかしんどそうで「楽」じゃないと思われるかもしれません。

でも、「楽」とは自ら作り出すものであり、何もせずにすませるというのは「楽」ではなく「堕楽(落)」です。

そして、良い姿勢は誰でも目指せるものです。

しかし、それは「良い姿勢」とは何かを理解していなければ目指せません。

姿勢改善のためにまず必要なのは「意識すること」でも「背筋を伸ばすこと」でも 「筋肉をつけること」でもありません。

最も必要なことは「姿勢を理解すること」です

そこで、僕は自分で姿勢改善できる人が少しでも増えるように、 姿勢を理解するための知識を電子書籍にまとめました。

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図を多く取り入れいれて 読みやすい内容になってますので、 もし興味あれば読んでみてください。

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姿勢の重要性に気づいたら、さらに深く学んでもらうことができてます。

姿勢を理解して、ぜひより良い姿勢でいられるようになってください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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