身体の使い方・姿勢について

トレーニングは関節をロックさせないのが正しい?〜「正しい」と主張する情報は要注意〜

トレーニングのやり方を教わったことがある人なら、正しいトレーニングの仕方として、

「肘を伸ばしきらない」

「膝を伸ばしきらない」

と教わったことはないですか?

 

ロックとは、そのようにトレーニング動作中に肘関節や膝関節を伸ばしきってしまうことをいいます。

肘と膝以外であまり問題になることはありません。

 

なぜ、ロックするのがトレーニングにおいて正しくないとされているのでしょうか?

理由は大きく2つあります。

1つは安全性の問題、

もう1つは、筋肉に対する刺激についての問題です。

まず、安全性の問題についてですが、

ロック状態というのは、少しの力で関節が動作できない方向に曲がってしまう、つまり格闘技の関節技を決める直前の状態になってしまっているので、危険だといわれています。

腕ひしぎ十字固めって知ってますか?

肘関節を極める関節技なのですが、腕ひしぎ十字固めは、肘関節をロック状態からさらに伸ばすような力を加えることによって、肘関節を破壊しようとする技です。

 

関節技であれば、タップ(降参)すれば相手も技を解いてくれるでしょうが、トレーニングではそうはいきません。

自分で重りをコントロールしなければ状態なので、自分が制御できなければ、自らに関節技を決めてしまう可能性があります。

特に、トレーニング初心者の場合は、どの程度ウェイトをコントロールできるのかというのはわからなくて当たり前です。

だから、怪我しないように、ロックするところまで関節を伸ばさないという指導がされるわけですね。

これは納得できる理由です。

 

次に、もう1つの理由、筋肉に対する刺激についての問題についてお伝えしましょう。

トレーニングは基本的に筋肉に負荷をかけて刺激を与えます。

肘関節や膝関節を伸ばしきると、関節がロックされて、骨でウェイトを支える形になります。

骨で支えられるということは、筋肉が力を発揮しなくても支えられる、つまり筋肉に対する負荷が減る、休んでしまうのです。

だから、筋肉が休まないように負荷をかけ続けるためにロックさせないように指導するわけです。

ただ、この理由については疑問が残ります。

というのは、ロックしている状態というのはもっとも負荷を支えられる状態です。

そして、筋肉は余裕がなくなってくるほど可動域が狭くなってきます

なので、トレーニングしていけば、可動域が狭くなっていき、関節がロックした状態に収束していくのが自然と考えられます。

また、関節をロックしていても、筋肉は完全に休んでいるわけではありません。

負荷がかかっていれば、骨をロック状態で維持のに筋肉は収縮を続けています。

なので、長時間ロック状態を続けなければ、さほど筋肉は休むことなく力を発揮することになります。

この点に関してだけいえば、別にロックしているか否かにこだわる必要性はさほどないかなと思います。

 

初心者の頃は安全のために関節をロックするところまで動かさないようにしながら、慣れてきたらどのようにするか考えていってもいいのではないでしょうか?

 

ちなみに、トレーニングとしては、たとえロックしていたとしても支えるのが困難なほどの重量でトレーニングするのも一つの方法であると僕は思います。

例えば、僕がよくやるのが、ベンチプレスで、自分の最大挙上重量(自分が持って動かせる重さ)以上のウェイトを持ち上げて、胸の前で静止させるというトレーニングです。

これは、完全に関節をロックさせてただ耐えるというトレーニングの仕方です。

この方法は、筋肉を鍛えるという面ももちろんあるのですが、重いウェイトを持つことで、どのようにウェイトが支えられているか、楽にウェイトを支えるためにはどのようにすればいいのかを考えるために行っています。

危険も伴うので、万人におすすめできる方法ではありませんが、そういう方法もあるということを知っていただけたらと思います。

 

余談ですが、トレーニングや身体の使い方の形容詞としてよく「正しい」という言葉が使われます。

しかし、これは何に対して「正しい」のでしょうか?

トレーニングの目的が違えば、やり方もまた違って当然です。

筋肉に負荷をかけることがトレーニングの目的であれば関節をロックさせないのは正しいと言ってもいいでしょう。

しかし、楽に負荷を支える身体の使い方を練習する目的であれば、関節を積極的にロックさせてできるだけ骨で支えるようにする方が正しいと言えます。

トレーニングの目的によって「正しい」方法は違います。

それに、正しさは「正しい」「正しくない」とバッツリ分けられるものではありません。

なぜこんなことをお伝えするかというと、何か「正しい」と言われたものが頭に入ると、その「正しい」とされる知識以外受け付けなくなる極端な思考の人がたまにいるんですね。

 

覚えておいて欲しいのが、正しさとは程度問題です。

どんなに正しいやり方だと思っていても、実はさらに改善点がある場合がほとんどです。

どんどん改善点を見つけて改善していくのも、トレーニングの楽しさの1つです。

僕は、このことに気づいてから「正しい」という言葉はできるだけ使わず、目的に対して「適切」という言葉を使うようにしています。

全てにおいて絶対的に「正しい」という方法はありません。

「正しい」という言葉を使うのであれば、最低限「何に対して正しいのか」について示しておくのが義務といえるでしょう。

 

「正しい」という言葉は聞いている側にとってすごく印象が強いもので、気持ちを後押ししてくれる、説得的になんだか聞こえてしまう言葉ではありますが、同時に注意が必要です。

「正しい」という言葉が出てきたら、「何に対して正しいと主張しているのか」をしっかり吟味して、自分に本当に合った知識を取り入れるようにしてみてください。

やたら「正しい」を使う人は、目的を言わないまま使っていることが多く、無責任な人が多いので注意が必要ですよ。

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僕は、どうすればもっと「楽」になるか、ずっと考えていますが、その中で「良い姿勢」でいるということは決して欠かせないものだと考えています。

なぜなら、姿勢とは365日24時間ずっと関わってくるものだからです。

つまり、もし姿勢が悪くて、一部に負担が多くかかることになれば、24時間365日負担がかかり続けることになるからです。

そうなれば、今すぐ何か起こらなかったとしても、時間が経ってから、時限爆弾が爆発するように、身体に重大な不具合を引き起こす可能性があるからです。

僕のお客さんで、最初に会ったときに僕が「このままだと将来左膝を痛めますよ」と話していたお客さんがいました。

その人は言われた当初はセールスのための脅しだと思っていたようですが、4年ほど経ったころ、本当に左膝を痛めることになってしまいました。

そこでようやく、姿勢の重要性に気づくことになるのです。

この人のように、多くの人は実際に「痛み」を受けなければ事の重大性に気づきません。

もし、早くから気づいて対処していれば、膝を痛めることもなかったかもしれません。

その対処というのが、「良い姿勢でいること」なのです。

良い姿勢を常に保つのはなんだかしんどそうで「楽」じゃないと思われるかもしれません。

でも、「楽」とは自ら作り出すものであり、何もせずにすませるというのは「楽」ではなく「堕楽(落)」です。

そして、良い姿勢は誰でも目指せるものです。

しかし、それは「良い姿勢」とは何かを理解していなければ目指せません。

姿勢改善のためにまず必要なのは「意識すること」でも「背筋を伸ばすこと」でも 「筋肉をつけること」でもありません。

最も必要なことは「姿勢を理解すること」です

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姿勢を理解して、ぜひより良い姿勢でいられるようになってください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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