人間の「姿勢」は、積み木(骨)を積み上げ、伸縮性のあるテープ(筋肉)で固定しているという状態です。そのため、積み木の積み方が不安定になればなるほど、テープへの負担は増し、積み木の積み方が安定しているほど、テープへの負担は減ります。

そして、テープは、場所によって縮むと積み木を動かすものがあります。これは、「動作」にあたります。テープは長ければ長いほど(大きければ大きいほど)積み木を大きく動かせる可能性があります(筋肉はそんなに単純じゃないので、必ずしもというわけではありませんが)。

トレーニングには、この積み木のバランスをわざと崩し不安定にし、不安定な状態から安定させる状態にしようとするものがあります。

例を出せば、ベンチプレスやスクワットもこの類のトレーニングです。ベンチプレスなら、肘を伸ばしてバーベルを保持している状態、スクワットであれば、膝を伸ばしてバーベルを支えている状態が一番安定しています。なぜなら、骨の積み木が安定して積みあがっている状態だからです。そこから、肘を曲げ、あるいは膝を曲げることによって積み木のバランスを崩し、テープに負荷をかけ、肘、膝を伸ばすことによって元の安定した状態に戻ります。

姿勢であれ動作であれ、重力があるかぎり、積み木の積み方の安定性の高低とテープの負荷は増減は逆の関係にあります。であれば、トレーニング動作の中で、できるだけ積み木の積み方の安定性が高い「コース」を探し、テープの負担を少なくしてあげれば、楽に力を発揮することができます。

では、どのようにしてそのようなところを探せばいいでしょうか。

たとえば、ベンチプレスで探してみましょう。バーベルを肘を伸ばして構えた状態のとき、バーベルを少しだけ頭側と足側に動かしてみましょう。すると、バーベルを支えるのが楽になるポイントがあります。そこがベンチの上に肩甲骨、腕の骨がきちんと積まれ、その上にバーベルが安定して乗っている、楽に力を発揮するポイントです。そのポイントから鉛直方向にバーベルを下ろし、持ち上げることができれば、楽にバーベルを動かすことができるでしょう。ただ、これは感覚の鋭い人でないと、楽になるポイントが解りづらいかもしれません。

そんな人は、バーベルをできるだけ重いものに変えてみましょう。肘を伸ばして保持するのがやっとの重さがいいですね。すると、楽なポイントにバーベルがなければ、バーベルがふらふらして安定しづらいことがわかりやすくなります。

ぜひ一度試してみてください。ただ、重量が相当重くなることが予想されるので、安全性の確保は忘れずに。



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