解剖学もだいぶ勉強してきて、動作に対する筋肉の動きもある程度イメージできるようになってきたと思っていましたが、、どうしても細部でぼやけてしまっていました。

筋肉自体は縮むのみなので、起始停止の位置さえわかっていれば、大まかな動きはわかります。しかし、人はいろんな姿勢、動きがあり、さらに、他の筋肉等の組織とのかかわり(動と静、補助関係、拮抗関係など)、重力などの外の力との関係等、様々な要因が絡みあった結果、姿勢、動きが目に見える形で現れます。

これらの正しいとされる形を知っておかないと、違和感のある形に出会ったとき、どこが不調なのかわからず、正しい形に戻すことが困難になってしまいます。

僕が今まで読んできた本の中では、納得できるようなものはなかったので、以前から、人の姿勢、動作による筋肉の働きを包括的に理解できる資料がないか探していました。

そしてついに本書に出会いました!

本書では、筋肉の働きだけでなく、靭帯、腱をはじめ関節周囲組織との関係、重力との関係、動と静の関係(本書では、たとえば、脛骨上の大腿骨の動き、大腿骨上の脛骨の動きと表現していました。)、動作の中での筋肉それぞれのトルク、力の発揮具合など、関節の作用ごとに包括的にまとめられていました。

文字だけの説明でわかりにくいところでは、わかりやすい図があって理解が助けられました。

文量は多く、全体で800ページ弱はありますが、はじめて読むときは、一度通読してほしいです。今まで見落としていた、とはいっても当たり前の基本的な知識が必ずと言っていいほど見つかるでしょう。

最終章では、歩行の運動学について書かれており、本書で書かれた筋骨格の作用について、歩行という運動を介して解説されています。本書いわく、「歩行は、下半身の神経筋および筋骨格系の相互作用の究極の運動学的なあらわれであるといっても過言ではない」そうです。

本書は動作について重きが置かれているので、筋肉の起始停止作用などの解剖学的なところは、記述がないわけではないですが、解剖学書に比較してあっさり目で書かれているので、近くに解剖学の書籍を合わせて読むのをおすすめします。

トレーナーや整体師、マッサージ師など、人の身体を取り扱う仕事をする人は必ず読んでほしい1冊です。

僕も通読するのに苦労しましたが、また読み返そうと思います。

筋骨格系のキネシオロジー―カラー版

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