僕のトレーニングの方法は、どうやら一般の人のトレーニングとは少し違い、少し独特な要素を持っているようです。

たまに、僕のトレーニングを見た人から「変わったやり方だね」と言われることがあります。

僕としては、そのようなトレーニングをする理由があるのですが、その理由を説明しても、なかなか相手が理解してくれないことも多いです。

そして、そのような「変わってる」といった指摘が多かったり、書籍やインターネットで溢れているようなトレーニング方法を目にしすぎると、だんだんと自分のやり方に対して自信が薄れて行き、不安になってきます。

事実、僕自身、自分の主張する方法が本当にいいのかどうか不安になった時期がありました。

ですが、今では、もう自分の考え方に迷いはありません。自信を持ってパーソナルトレーニングでもお客様にお伝えしていますし、このホームページでも主張しています。なんなら、電子書籍を書くようにまでなりました。

なぜ、それだけ自信を持てたかというと、いろいろ原因はあるのですが、そのひとつが今回のテーマです。

それは、自分と違う考え方を理解しようとすることです。

例えば、「スクワットで膝をつま先より前に出すのは膝に負担がかかって良くない」という注意書きをよく見かけます。

多くの人が、「あースクワットではつま先より膝を前に出してはいけないんだな」で終わってしまうでしょう。

しかし、僕は、スクワットでつま先より膝を前に出すことは、必ずしも膝の負担増にはつながらないと考えました。

実際にやってみてもらうとわかるのですが、膝を前に出しても、膝に負担を感じる場合とそうでない場合があるのです。

そこで、なぜ「スクワットでは膝をつま先より前に出すと負担がかかる」のかを考えました。

この「なぜそう言えるのか?」を考えることが重要です。これこそが、自分と違う考え方を理解しようとする第1歩です。

僕の答えを言ってしまうと、きちんと骨の積み木が積まれているかどうか、膝より上の部分の負荷が、足裏まで降りてきているかどうかの問題なのです。

膝「だけ」を前に出しながらしゃがむと、上半身が起きたままでは、骨の積み木を崩さず深くしゃがむことができません。

臀部を後方に引き、股関節から上半身を前方へ傾けることで、積み木を維持したまま深くしゃがむことができるのです。

にもかかわらず、上半身を起こしたまま許容範囲を超えてしゃがもうとすると、膝の負担が増大します。

このようなしゃがみ方は運動経験のない方に多いです。股関節を屈曲させて上半身を前方に傾けるという概念がないからでしょう。

膝をつま先よりも前に出さないようにしようとすれば、どうしても上半身を前方に傾けることになります。

そのような上半身を前方に傾ける動きを出させるために、わかりやすく「スクワットではつま先よりも膝を前に出すのは膝に負担がかかってよくない」という書き方になったのだと思われます。

ただ、良くなかったのは、なぜ膝を前に出すと負担がかかるかという理由が書かれていないため、「膝を前に出さない」という部分だけをとらえて理解したとする人が出てきたことです。

まあこの話はこのあたりで置いておいて、ある考え方の理由をさらに深掘りしていくと、その考え方の真意が見えてくるのです。

すると、自分の考え方の逆を主張していると思っていた考え方が、実は似たような考え方だったということは良くあります。

上のスクワットの例では、「膝を前に出さない」という言葉の裏を探っていくことで、この言葉を最初に言った人は、実は僕と同じ考え方だったかもしれないということがわかりました。

スクワットの例では、僕のほうがすでにある考え方を批判するような形になりましたが、独自の考え方をしていく上で、違う考え方、反対説がない、あるいは、あまり公に言われていないといったことが出てきます。

そのような場合は、自分で反対説をつくるのです。

自分の考え方について自分で反論しようとすることで、それまで気づかなかった自分の考え方に対する理屈の穴も見えてきたりしますし、反対説に対するさらなる反論が、自分の考え方を確固たるものにする理由になったりもします。

僕が書いた下記の電子書籍では、

足裏を気にかければ姿勢は良くなる


たびたび「〜と思われるが」「〜と思われるかもしれませんが」「〜と思われるかもしれません」といった言葉が出てきます。

これは、僕自身が想定した反対説の主張にあたります。

このように書くことで、自分の考え方をより説得的にしているのです。

ちょっと論文のテクニック的なところがありますが、気持ちの上でも、あらゆる反論を想定し、それに対するさらなる反論を想定しているからこそ、自分の考え方に自信が持てるのです。

あなたも、自分の考え方を持ち主張するようなことがあるなら、ぜひ自分と違う考え方も想定してみてください。きっと自信につながりますよ。



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