正しい座り方を伝えられるとき骨盤を立てて座ることを指摘されます。
確かに、骨盤を立てるのの基本です。
上半身の重さを骨で支えられますからね。
しかし、骨盤を立てようとすると、前の太ももに力が入ってしまって、疲れるということを聞くことがあります。
そのようにして、前腿が固くなってしまうと、立った時の姿勢にも影響してしまいます。
そこで、今回は、なぜ骨盤を立てようとすると前ももに力が入ってしまうのかについてお伝えします。
骨盤を立てるというのは、骨盤を前方に傾ける前傾のことをいいます。
骨盤を前傾させてくれるのは、
主に、
骨盤の後方に付着している腰の筋肉だったり、
背骨と骨盤と大腿骨をつなぐ腸腰筋という筋肉だったり、
太もも前の筋肉である大腿四頭筋の中で、唯一骨盤と繋がっている大腿直筋という筋肉だったりします。
なので、前の太ももに力が入るような感覚になるのは、この大腿直筋の作用と考えられます。
理想をいうと、骨盤を立てるのには、腸腰筋を使えた方がベストです。
なぜなら、腸腰筋はその付着部位から骨盤と背骨との関係性を正常化させつつ、骨盤を前傾させてくれる唯一の筋肉だからです。
腰の筋肉は、腰を反らしすぎてしまう可能性があるし、
大腿直筋は背骨には付着していないので、骨盤が前傾した時に、背骨と骨盤の関係性が崩れてしまう可能性があります。
では、なぜ骨盤を立てようとすると、大腿直筋に力が入ってしまうのか、大きく分けて3つの可能性が考えられます。
1つは、腸腰筋が弱い場合です。
腸腰筋が弱ければ、腰の筋肉や大腿直筋が骨盤の前傾を担うことになります。
だから大腿直筋の力の発揮が必要になるのです。
2つ目は、骨盤の前傾を邪魔する筋肉がある場合です。
例えば、臀筋や太もも裏のハムストリングスは、骨盤の後傾させるように働きます。
これらの筋肉が固ければ、骨盤を前傾を邪魔する存在になるのです。
つまり、骨盤を前傾させるのに通常よりも大きな力が必要になるのです。
それによって、大腿直筋の作用も増え、太もも前に力が入ってしまうように感じるんですね。
3つ目は、前述した2つの場合と関連しているのですが、
骨盤の前傾がしづらいために、床を足で踏ん張って骨盤を前傾させようとする場合です。
これは無意識なのかもしれませんが、なんとか骨盤を立てようとして床を踏ん張ってしまうということは、僕もセッションをしている中でもよく見られることでした。
おそらく、上半身を上方に起こそうとして踏ん張ってしまうのだと思います。
床を踏ん張る行為自体が、大腿四頭筋の力を発揮させることになるので、やはり前腿に力が入ってしまいます。
ただ、実は踏めばふむほど骨盤の前傾はしづらくなります。
床を踏んだ反作用が骨盤を後傾させようとする力として働いてしまうからです。
では、どうすれば骨盤を立てようとした時に太ももに力が入ることを防げるでしょうか?
ここではすぐできる方法を3つほどご紹介します。
1つ目は、足幅を広げるということです。
骨盤は構造上、足を閉じているよりも広げた方が前傾しやすくなります。
2つ目は、床を踏むのをやめることです。
これは、前述した通り、自らの力で骨盤前傾を邪魔するのをやめることで骨盤を前傾しやすくします。
3つ目は、太もも裏や臀部をストレッチすることです。
これは、立ったまま脚を腰幅にし、膝を伸ばしたまま前屈すれば伸びてきてくれます。
腸腰筋を鍛えるという方法もあるのですが、腸腰筋を使い慣れていないと、鍛えるのが難しいし、時間もかかるので、今回はすぐにできるものをお伝えしました。
やはり邪魔する部分を抑制していくのが効率としては1番良いです。
座る時に、今回お伝えしたようなところを対処して骨盤を前傾して座ってもらえれば、身体はかなり楽に良い姿勢を保つことができます。
もし、座るのが疲れるなとあなたが思っていたら、ぜひ試してみてください。
ちなみに、骨盤の動かし方を練習しておくことは立った姿勢でも座った姿勢でもメリットだらけです。
練習法をお伝えした動画を作ったので、よかったら参考にしてください。
本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう
記事を読んでいただいてありがとうございます。
僕は【身体と心を「楽」にして人生をより快適する】
ということをテーマに情報発信しています。
姿勢は、生まれてから死ぬまで365日24時間
ずっと関わることになるものです。
なので、その積み重ねの影響力は大きいものです。
姿勢次第で自分の身体に枷をかけ
身体の動きを抑え込んでしまったり
身体を痛めてしまうことがあれば、
意識せず自分自身を抑え込んでいる
枷から自分を解放し
身体を軽やかに痛みなく
思い通りに動かせることになります。
身体と心はつながっていて
不可分な関係なので、
身体の調子が悪ければ
心も当然暗くふさぎ込んで
しまうことになるし、
調子が良ければ明るく
前向きになってきます。
つまり、姿勢を改善することは、
最も簡単で確実な自己改善法なのです。
しかし、姿勢について学ぶ機会はほぼなく、
「なんとなくこうだろう」という
常識で固められてしまっています。
そのため、姿勢を良くしようと
努力しているにもかかわらず
姿勢が一向に良くならないという
状態になってしまっていることを
よく聞きます。
根本から姿勢改善するためには、
この常識から抜け出さなくては
なりません。
姿勢改善に必要なのは
「背筋を伸ばすこと」でも
「胸を張ること」でも
「筋肉をつけること」でも
「意識すること」でも
ありません。
本当に必要なのは
「姿勢の本質を理解すること」です。
そこで、僕は根本的な姿勢改善できる人
が少しでも増えるように、
姿勢の本質から理解を深め改善する方法を
電子書籍にまとめました。
本来はAmazonで有料で販売しているものですが、
メルマガの中で今だけ無料で公開しています。
図を多く取り入れていて
読みやすい内容になってますので、
もし興味あれば読んでみてください。
→電子書籍「足裏を気にかければ姿勢が良くなる」を受け取って読んでみる
メールアドレスを入力すれば
すぐに受け取れます。
また、メールマガジンに登録してもらった人には、
さらに30日間にわたる「姿勢改善メールセミナー」
も無料でお送りしています。
書籍と合わせて読んでもらうことで、
姿勢の常識から抜け出し、
姿勢の本質への理解を一気に
深めてもらうことができます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
もし、この記事が役に立ったと思われたら、
下にあるボタンからSNS等でシェア
していただけるとすごく嬉しいです。