姿勢や歩き方を振り返ってみたときにO脚を気にされている方は多いようです。
見た目にも醜く見えたり、股関節や膝、足首などを痛めたりしてしまう場合もありますからね。
そんなO脚ですが、よくO脚だと判断するための基準として、膝と膝がくっつくかどうかがよく挙げられます。
もっと詳しくいうならば、脚を閉じたときに、内腿、膝、内くるぶしがついていることが理想とされています。
おそらく、この点に疑いをもつ人は少ないのではないかと思います。
しかし、果たして、本当にそうでしょうか?
というのは、そもそも、脚のはじまりである股関節は左右に別れて距離があるため、腰の幅に脚を開いた状態が通常の状態になります。
そこから、膝を閉じるというのは、通常よりも膝だけが内になるような脚の閉じ方をしていることになります。
ちょっと考えて見れば、多少脚がくの字型になっていたとしても、相当程度くの字にならないと、膝同士がつくことには違和感があります。
とするならば、脚を閉じたときは、脚が斜めになっているので、内くるぶし同士をくっつけて足を揃えたときに、膝、内腿が離れているのは問題ないのではないでしょうか?
実際、私も膝と膝はくっつきません。
膝と膝をくっつけようとするなら、膝を曲げることになってしまいます。
では、なぜO脚の基準が、上に書いたような基準になっているのでしょうか?
それは、目安としてわかりやすいからでしょう。
このわかりやすさというのは非常に厄介です。
わかりやすい方が、人に伝える時に容易になる側面はありますが、正確性が落ちる場合があるというデメリットも出てきます。
私のセッションでも、壁にかかとをつけて立ち、どこが壁につくかによって、姿勢の崩れをチェックする方法を用いることがあります。
ですが、それもあくまで目安です。
例えば、お尻が発達していれば、壁に臀部がつくと背中などが壁から離れてしまったりするからです。
すると、人の身体の肉付きによって、良い姿勢の時に壁につく身体の部位が変化してしまうことになります。
一番大事なことは、足の骨の上に脛の骨がのり、そのさらに上に大腿の骨が乗っているという骨の積み上がりが適切かどうかです。
その積み上がりが適切ならば、その状態がO脚でないといえるでしょう。
骨の積み上がりが適切かどうかは、最終的には感覚が頼みになりますが、チェックする方法もありますよ。
ちなみに、脚を閉じる筋肉は内腿の筋肉ですが、膝だけを閉じようとすると、内腿の筋肉よりも、股関節を内側にひねる(膝を内側に向ける)筋肉が強く働いてしまう場合があります。
それが癖になってしまっていると、膝を痛めやすかったり、股関節が「つまる」状態になりやすかったりします。
女性の座り方で特にみられやすい身体の使い方でもあります。
O脚を改善しようとする場合には、この点は少し注意が必要です。
本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう
記事を読んでいただいてありがとうございます。
僕は【身体と心を「楽」にして人生をより快適する】
ということをテーマに情報発信しています。
姿勢は、生まれてから死ぬまで365日24時間
ずっと関わることになるものです。
なので、その積み重ねの影響力は大きいものです。
姿勢次第で自分の身体に枷をかけ
身体の動きを抑え込んでしまったり
身体を痛めてしまうことがあれば、
意識せず自分自身を抑え込んでいる
枷から自分を解放し
身体を軽やかに痛みなく
思い通りに動かせることになります。
身体と心はつながっていて
不可分な関係なので、
身体の調子が悪ければ
心も当然暗くふさぎ込んで
しまうことになるし、
調子が良ければ明るく
前向きになってきます。
つまり、姿勢を改善することは、
最も簡単で確実な自己改善法なのです。
しかし、姿勢について学ぶ機会はほぼなく、
「なんとなくこうだろう」という
常識で固められてしまっています。
そのため、姿勢を良くしようと
努力しているにもかかわらず
姿勢が一向に良くならないという
状態になってしまっていることを
よく聞きます。
根本から姿勢改善するためには、
この常識から抜け出さなくては
なりません。
姿勢改善に必要なのは
「背筋を伸ばすこと」でも
「胸を張ること」でも
「筋肉をつけること」でも
「意識すること」でも
ありません。
本当に必要なのは
「姿勢の本質を理解すること」です。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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