トレーニングをする人はもちろんトレーニングフォームに気をつけて行なっていると思います。

そんな人が日常に戻ったとき、トレーニングフォームを気をつけるのと同じレベルで姿勢を気にする人はほとんどいないでしょう。

これはおそらく、トレーニングと日常生活が結びつかないからではないかと私は考えています。

私は、トレーニングを行う目的として、身体を鍛えるという目的ももちろんあるのですが、日常生活において、どの筋肉を使って、どのような感覚でいれば良いのかを理解するために行うことも重要だと思います。

目線を変えると、日常の応用がトレーニングでもあるのです。

そこで、今回は、姿勢について理解してもらい、なぜ足裏が重要なのか、そして、姿勢とトレーニングとの関係性についてお伝えしたいと思います。

姿勢とは何か?

良い姿勢だと、見た目が美しかったり、身体にかかる負担が少なかったり、効率的に動けたりするようなイメージは、あなたの中にもあると思います。

良い姿勢といえば、背筋が伸びていて猫背になっておらず、顎は惹かれていて、足から頭までまっすぐ立っている状態がイメージされるのではないでしょうか?

一方、悪い姿勢では、背中や腰が丸くなっていたり、顎が上がっていたり、膝が曲がっていたりといったイメージがあるのではないでしょうか?

あなたも、なんとなく姿勢を見れば、その良し悪しがある程度理解できますよね。

では、なぜ良い姿勢は良い姿勢、悪い姿勢は悪い姿勢と判断できるのでしょうか?良い姿勢と悪い姿勢は何によって決められているのでしょうか?

いってしまえば、これは良い、これは悪いとすっぱり分かれる境界線を引くのは難しいでしょうし、実際にすっぱり分けることはできません。

でも、何かしら、無意識に思うことがあるからこそ、良い、悪いと判断しているはずなのです。

それがわかれば、誰に聞かなくても自分でより良い姿勢をとろうとできるでしょう。

その判断が何で分かれているのか?

それは、地球上にあるすべての物質に作用している重力(地球の引力)の存在、そして、重力を受けた結果、身体がどのような状態になっているかによって、姿勢の良し悪しを判断しているのです。

つまり、姿勢とは、重力に対する身体の反応のことをいいます。

そして、建物でも柱がまず建てられて、壁などが設置されていくように、人間も骨という柱があって、それに対して各臓器や筋肉といった身体組織が設置されています。

あまり存在しないので、理解しにくいかもしれませんが、柱のない建物はちょっとしたことですぐに倒壊してしまいます。

人間も骨があるからこそ立っていられるのです。

ちなみに、骨がなくなるとどうなるか、タコをイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。

タコは重力の影響が少ない水中で生活しているので、普段は問題ないですが、陸地にあがると、地面に這いつくばって動くことしかできません。

タコは骨という柱がない(柱として機能する骨がない)ので、重力に逆らって立ち上がるということができません。

人間に話を戻すと、無数の骨が積み木のように積み上がって身体を支えるような構造になっています。

つまり、良い姿勢であるというためには、骨がきちんと積み上がって身体を支えていることが重要なのです。

その積み上がった姿が、前述した背筋が伸びていて足から頭までまっすぐ立っている状態なのです。

とはいっても、骨だけで人間は立っているわけではありません。

骨が実際の建物の柱のように足から頭まで棒状になっていたら骨だけで支えられなくもなさそうですが、人間の骨は前述したように、無数の骨が積み木のように積み上がって身体を支えています。

であれば、積み木が崩壊しないように、骨同士を押さえつける何かが必要です。

それが、筋肉であり、靭帯なのです。

下の図は人間の身体を積み木をセロハンテープで止めた様子に例えたものです。

身体に負担が少ないというのは、この筋肉や靭帯による骨接続機能にできるだけ頼らない、頼る部分を最小限にすることをいうのです。

だからこそ、骨がきちんと積まれた良い姿勢は、筋肉や靭帯の活用が最小限にできていて、身体に負担が少ないといえるのです。

また、筋肉は姿勢の維持だけでなく、身体を動かすための動力源でも、あるので、姿勢の維持に使われる筋肉の力が減れば、それだけ身体を動かすほうに回せるので、良い姿勢は効率が良いのです。

足裏の重要性

タイトルで「足裏の重要性」と書いていますが、どうして足裏が重要なのでしょうか?

それを理解するには、学生時代におそらくどの人もやったことがある組み体操を思い出してもらう必要があります。

図には6人の子供の絵がありますが、1番しんどい、辛い、1番力を使っているであろう子は誰でしょうか?

「高いところが怖いから1番上の子!」

とかはなしです。

物理的にしんどい子でお願いします。

さて、わかりましたか?

正解は、1番下の列の真ん中の子です。

まず、列でいえば、この3列の中では、1番下の列がしんどいです。

上2列の重さを支えているからです。

そして、上2列の子は中心に集まっているので、1番下の列の真ん中の子に最も上からの荷重がかかりやすいのです。

だから、1番下の真ん中の子が1番しんどいといえるのです。

人間も、無数の骨の組体操と考えると、その底である足裏に荷重がかかります。

ここまでで、足裏に荷重がかかることは理解していただけたと思いますが、これだけでは足裏が重要とまではいえません。

なぜ足裏が重要か?それは、骨の積まれ方によって、足裏にかかる荷重が変化するからです。

試しに、身体の中でも重い部位である頭を使って実験してみましょう。

頭の位置によって、足裏への荷重が変化するのを感じてもらえましたか?

不思議ですよね。

体重は変わらないのに、足裏にかかる力が変化しているのです。

では、頭を前方に垂らしたときと、頭を起こしたときで、何が変化しているのでしょうか?

実は、足裏(地面)に対する「圧力」が変化しています。

圧力とは、物体の表面あるいは内部の任意の面に向かって垂直に押す力のことを言います。

つまり、頭を前方に垂らしたときには足裏に対する圧力が下がっているので、足裏が軽く感じられ、頭を起こしたときは、足裏に対する圧力が上がるので、足裏が重く感じるのです。

これだけではわかりにくいと思うので、簡単な積み木のイメージで説明します。

積み木がずれると、垂直方向である重力の力が、正しい積み方に戻そうとする筋肉の力と合わさって、赤い矢印のような力になります。

赤矢印の力は、地面に対して斜めに働いてるので、垂直方向である重力よりも、底部分にあたえる圧力が弱まります。

この積み木がずれた状態が、前述の頭を前方に垂らしたときに相当するんです。

なので、足裏に対する圧力が減り、足裏が軽くなったように感じるのです。

以上から、足裏の重要性がみえてきます。

つまり、骨が適切に積まれていれば、足裏に対する圧力が増し、足裏に感じる荷重が重く感じるので、足裏の感覚に注意することで、骨が積まれた良い姿勢かどうか判断できるため、足裏は重要なのです。

姿勢とトレーニングの関係性

足裏の感覚は、トレーニングに応用できます。

今回は、立位の姿勢について言及しているので、立ったまま荷重をかけるようなトレーニング、例えばスクワットやデッドリフトなどですね、これらに応用できます。

立って行うトレーニングは、姿勢と違ってまっすぐ立ったままというわけにはいきません。

場合によっては上体を前傾させることが必要になってきます。

そうなると、見た目で判断していては、自分の身体の状態が骨を適切に積み上げた状態かわからなくなってしまいます。

しかし、良い姿勢のときの足裏の感覚がわかっていれば、その感覚にできるだけ近い状態のまま動作すれば、良い姿勢で、つまり良いフォームでトレーニングできているということがいえます。

そして、それにバーベルを担いだり持ったりするということは、自分の体重がいびつな形で増えるということです。

つまり、ダンベルやバーベルの重さ分の体重が増え、足裏にかかる圧力が増すことになります。

もし、ダンベルやバーベルを持った際に足裏の感覚が重くならないということは、積み木がずれたときの筋肉・靭帯のように、負担を受けている部位があるということです。

なので、トレーニング中は、鏡で自分の姿を確認する以上に、足裏の感覚に意識を傾けることが重要です。

逆に、ダンベル・バーベルを持って、足裏の感覚が重くなるとき、どの筋肉に力が入っているかを知ることで、どのような筋肉に力が入れば良い姿勢を取りやすいかを理解することにもつながります。

重さがあったほうが筋肉の感覚もわかりやすいですからね。

<参考>

このように姿勢とトレーニングは密に関連し合っているのです。

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