身体について

ハムストリングス~骨盤安定の立役者~

ハムストリングスっていう名前は聞いたことがある人が多いかもしれません。

ハムストリングスは、太もも裏の筋肉で大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋があります。

ちなみに、ハムストリングスの語源は、18世紀のイギリスにある当時の肉屋が、豚を膝後面の長い腱でつるし、店頭のウィンドウにさらしたことからとか、ハムを作るのにつるしていたところからきているといわれています。

「ストリング」は「ひも」という意味です。

そんなハムストリングスですが、直立2足を支える上でも重要な働きをしてくれています。

今回は、そんなハムストリングスについてお伝えします。

大腿二頭筋(Biceps femoris)

起始

・長頭(long head):坐骨結節、仙結節靭帯(半腱様筋の起始と合体して総頭となる)
・短頭(short head):大腿骨中央部1/3における粗面の外側唇

停止

腓骨頭

作用

・股関節(長頭):内転、伸展、矢状面での骨盤の安定
・膝関節(筋全体):屈曲と外旋

神経支配

・脛骨神経、L5~S2(長頭)
・総腓骨神経、L5~S2(長頭)

コメント

ハムストリングスの中で、大腿二頭筋の短頭だけが唯一大腿骨に付着しています。

ここで、注目したいポイントが作用にある「膝関節の外旋」です。

膝って曲げるか伸ばすかしかできないって感覚的に思っている人が多いと思いますが、実は、少しだけねじれるようにもできています。

 

膝を伸ばしているときには、膝関節自体も噛み合うし、周りの筋肉も張力がかかるので、ねじれないのですが、膝を曲げているときは、周りの筋肉の張力は緩み、膝関節も動ける余裕ができる構造になっています。

これは、あえてそういう構造になっているんだと思います。

柳のようにねじれの力を受け流せるようにしてあるのです。

膝をがちがちに曲げる伸ばすに固めてしまうと、耐えられている分にはいいですが、関節はそのねじれの負担をすべて吸収せずに受け止めてしまっているわけで、限界がくると一気に崩壊します。

しかし、多少ねじれに対して遊びがあると、受け流す、さらに筋肉もあるので吸収することができるんですね。

 

ただ、何事も長所があれば短所があります。

ねじれの力を筋肉で受け止められるようになったということは、筋肉で凝り固まると、膝がねじれたままになってしまうということが起こってきます。

そのねじれたまま膝を曲げ伸ばししようとすると、関節のかみ合わせがずれてしまう、悪くなってしまうので、膝を痛める原因にもなってしまうのです。

 

この膝のねじれが起こっている人というのは、結構見かけます。

駅とかで人の脚を見ていたら、傍から見てもわかるほどねじれていて、歩くたびに膝を痛めないか不安になってしまう人はいてますね。

膝をゆっくり曲げ伸ばししてみて、途中でなんとなく引っかかるような気がするという人は要注意です。

半膜様筋(Semi-membranosus)

起始

坐骨結節

停止

脛骨内側顆、斜膝窩靭帯、膝窩筋の筋膜(深鵞足)

作用

・股関節:内転、伸展、矢状面での骨盤の安定
・膝関節:屈曲と内旋

神経支配

脛骨神経(L5~S2)

コメント

半膜様筋だけでなく、ハムストリングス全体にいえることですが、すべて座骨に起始を持っています。

座骨っていうのは、骨盤の中でも最も下に飛び出している部分です。

その最も下に飛び出している部分をほぼ真下に引っ張っているので、骨盤を適切な位置で安定させてくれるという機能があります。

ただ、骨盤の後方に付着しているので、固くなってしまうと骨盤を後方に傾ける(後傾)させてしまうことになってしまいます。

 

半膜様筋はその名前にあるように、半腱様筋を包み込む「膜」のような配置になっています。

半腱様筋(Semi-tendinosus)

起始

坐骨結節と仙結節靭帯(大腿二頭筋の起始と合体して総頭となる)

停止

脛骨粗面内側に鵞足(浅鵞足)となり付着(薄筋および縫工筋の停止腱と合体)

作用

・股関節:内転、伸展、矢状面での骨盤の安定
・膝関節:屈曲と内旋

神経支配

脛骨神経(L5~S2)

コメント

内転筋群に分類される薄筋と付着が似ています。

停止では合流しますしね。

起始の位置が薄筋のほうが恥骨結合に近いということで認識することができます。

ハムストリングスについてのコメント

ハムストリングスだけの話ではないのですが、骨格筋はマクロの視点で見ると、三角形に近い形、あるいは3点付着の場合が結構あります。

ハムストリングスの場合はざっくり見ると、座骨という1点の起始に対して、停止が脛骨と腓骨という2点に分かれますよね。

その下にあるふくらはぎの腓腹筋は、大腿骨の両側に2点付着する起始から、停止で踵という1点の停止に集約されます。

これは、筋肉の面積を減らせる上に、骨の安定をはかりやすく、バランスを微調整しやすい、コントロールしやすいという利点があってのことかと思います。

 

これと似た設計になっているのが、扇状の筋肉ですね。

大殿筋とか、中殿筋とか。

解剖学もただ単純に覚えるだけなのであれば、暗記だけのつまらない勉強になってしまいます。

僕も昔あった日本史や世界史が人物や出来事をただただ覚えていく作業のように思えて面白く思えなかったんですよね。

しかし、このように、設計者の意図(?)に思いをはせながら学んでみると、楽しんで学んでもらいやすくなるんじゃないかと思います。

歴史も、当時の人物たちの心理や背景などを想像しながら、それが出来事にどのように反映されているのかとか考えながら学ぶと面白いですしね。

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そこでようやく、姿勢の重要性に気づくことになるのです。

この人のように、多くの人は実際に「痛み」を受けなければ事の重大性に気づきません。

もし、早くから気づいて対処していれば、膝を痛めることもなかったかもしれません。

その対処というのが、「良い姿勢でいること」なのです。

良い姿勢を常に保つのはなんだかしんどそうで「楽」じゃないと思われるかもしれません。

でも、「楽」とは自ら作り出すものであり、何もせずにすませるというのは「楽」ではなく「堕楽(落)」です。

そして、良い姿勢は誰でも目指せるものです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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