身体について

腓骨筋群~足が外側に傾いてくるのを防ぐ堤防のような存在~

腓骨筋群は、名前に「腓骨筋」と入る筋肉たちのことです。

腓骨筋群には、長腓骨筋、短腓骨筋、第3腓骨筋があります。

「腓骨」は脛骨の外側にあります。

腓骨を見てもらうとすぐに思うのは、「脛骨を補強しているような存在なのかな」ということです。

そりゃ、体重のほとんどを支えることになるわけですから、丈夫であったほうがいいに決まってます。

 

でも、僕は思うんですよ。

「だったら脛骨と腓骨を1本にして太くしたほうがいいんじゃないか」と。

実際、カエルは脛骨と腓骨が一緒になって1本の骨になっちゃってます。

 

それに、脛骨と腓骨は踵の骨の上にある距骨という骨に乗っかっているんですけど、よく見ると腓骨って距骨に乗っているというよりは、脛骨と距骨に外側から張り付くような構造になっているんですよね。

めちゃ不安定な接続です。

補強する存在としてはちょっと頼りない接続の仕方です。

ただ、見方を変えれば、腓骨と距骨の関節が多少ずれることによって衝撃吸収の役割を果たしているとも考えることができます。

つまり、土踏まずと同じような機能を果たしているわけです。

 

また、脛骨と腓骨が距骨に覆いかぶさるように接続していることで、足首の動きの自由度が高まっているということもあると思います。

もし脛骨だけだったら、足首を変な動きさせたら脱臼してしまいますよ。

 

ただ、僕は他にも理由があると思うのです。

というのは、脛骨がほとんどの重さを支えているにもかかわらず、腓骨がちょっと太いような気がするのです。

もうちょっと腓骨が細くても問題なんじゃないかと思うわけです。

そこで、僕は考えて考えて、もう1つの理由に思い至りました。

それは、「足の内側に体重がかかっていくようにするためのつっかえ棒になっている」

ということです。

 

足の内側には「土踏まず」があります。

土踏まずには散々足の筋肉のページでお伝えしてきた通り、衝撃吸収の機能があります。

この土踏まずに仕事をさせるために人間の腓骨は大きいのかなと思うのです。

 

脛骨だけだった場合、おそらく足裏に対してまっすぐ、あるいは外側に体重が向かいやすかったかもしれません。

外見から脚がまっすぐ伸びて見えているときでも、骨だけ見たら大腿骨は少し内に傾いた状態になっていますからね。

それを受け止める脛骨がバランスをとるために少し下方が外側に傾いていた構造になっていたとしてもなんら不思議ではありません。

しかし、そうなって外側に体重が向かった場合、足裏の衝撃緩和機能が十分発揮されないので、身体に負担をかけることになってしまいます。

そこで、腓骨がつっかえ棒になることによって、脛骨は踵に対して少し内側に傾きやすくなります。

そうなると、少なくとも足裏の外側に体重が乗りにくくなり、土踏まずの機能を十分活用できることになると思うのです。

だから、人間の腓骨は、補強というよりは、人間の構造が持つ衝撃緩和機能を最大限に活かすために少し太めになっているのかなとか考えています。

 

その根拠として、他の動物の腓骨を挙げてみます。

そもそも、足裏の衝撃緩和機能の必要性が少ないカエルや鳥の場合は、脛骨と腓骨が1本の骨となっていることも多いです。

活動拠点が水中や空中だったりするからですね。

 

他にも、4足での歩行が日常で、負担の分散が十分できており、足裏の衝撃緩和機能が必要ない、内側に体重を乗せようとする動物、例えば犬とか、馬の場合は、腓骨はすごく細くなっています。

一方で、2足で立つことがあり、人間の形に近くて、足裏を地面につけて活動するゴリラなんかは結構しっかりした太さのある腓骨があります。

ゴリラにきちんとした土踏まずがあるわけではないでしょうが、足裏が真っ平ということもないでしょう。

 

まあそれが合っているかどうかは、わからないですが、とにかく、腓骨という存在はいろいろな役割を担ってくれている骨であるということは確かです。

 

で、めちゃくちゃ前置きが長くなってしまったのですが、ここから、そんな有能な「腓骨」の名前をいただいた筋肉たちについてお伝えします。んn

長腓骨筋(Fibularis longus、Peroneus longus)

起始

腓骨頭、腓骨外側面の上部2/3(部分的に筋間中隔)

停止

内側楔状骨の足底面、第1中足骨底

作用

・距腿関節:底屈
・距骨下方の関節(距踵関節+距踵舟関節):外反(回内)
・足の横足弓の保持

神経支配

浅腓骨神経(L5、S1)

コメント

外側にある筋肉ながら、外くるぶしの後ろを通って足裏の内側まで腱を伸ばしています。

そのため、外反(回内)という作用があります。

この作用は、そのように動作するためというよりは、回外に作用する筋肉が多く、足が外側に傾くのを防ぐための作用と考えられるでしょう。

骨の構造的にも回内はしづらいですしね。

長腓骨筋ががっつりと外側をカバーしてくれているんですね。

 

ちなみに、腓骨筋群が弱くなってくると、内反捻挫を起こしやすくなったり、外反母趾を引き起こしやすくなってしまいます。

足裏の外側に体重がかかっている場合、距骨から外側に腓骨・脛骨が傾かないように腓骨筋群で支えることになります。

そのため、体重が外側に乗りやすいガニ股の人は、腓骨筋群が固くなりやすいです。

がっつりカバーの長腓骨筋は特にです。

短腓骨筋(Fibularis brevis、Peroneus brevis)

起始

腓骨外側面の下部1/2、部分的に筋間中隔

停止

第5中足骨粗面(場合によっては第5趾の趾背腱膜への分岐腱をもつ)

作用

・距腿関節:底屈
・距骨下方の関節(距踵関節+距踵舟関節):外反(回内)

神経支配

浅腓骨神経(L5、S1)

コメント

長腓骨筋のところでお伝えしたことがほぼあてはまります。

もちろん、付着が短いというのはありますが、果たすべき役割はほぼ同じです。

第3腓骨筋(長趾伸筋の一部)

起始

腓骨下部の前縁

停止

第5中足骨底

作用

・距腿関節:背屈
・距骨下方の関節(距踵関節+距踵舟関節):外反(回内)

神経支配

深腓骨神経(L4~L5)

コメント

第3腓骨筋はちょっと異端で、確かに腓骨に付着しているので「腓骨筋」という名前で呼ばれているものの、長腓骨筋や短腓骨筋とは明らかに役割が違います。

第3腓骨筋は、腓骨筋群の中で唯一外果(外くるぶし)の前方(他2つの腓骨筋は外果の後方)を通っています。

そのため、他2つの腓骨筋群が底屈に作用するのに対し、第3のほうは背屈に作用します。

また、神経支配も、下腿前方に位置する前脛骨筋などと同じ、深腓骨神経に支配されています。

なので、長趾伸筋の一部と考えられたりしています。

並びも作用も確かにそっくりですしね。

難しい存在です。

本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう

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