姿勢改善を頑張っているのに、姿勢が良くなっている実感がないということはありませんか?
「頑張っているのに全然良くなっていない」
僕のお客さんでもそうおっしゃる人がいました。
僕が伝えていることがセッションの中で言われながらならできるけど、いざ自分でやってみるとうまくできない、というところからそう感じていたようです。
しかし、僕の目から見れば、実際には、はじめてセッションを受けてもらった頃に比べると、全く別物になっているんです。
例えば、最初は肩甲骨周りもがちがちに固まっていて、
「肩甲骨から腕を動かすってどうやるの?」という状態だったんですが、
話をした時には、肩甲骨周りもスムーズで、腕を動かせば、自然と肩甲骨が動いてくる状態になっていました。
でも、本人からしてみると、すでにもう意識してやっていることではなく、日常化してしまっていて、当たり前になってしまっているわけです。
そして、自ら苦労してきた記憶は薄れていて、改善されてない気がしてしまうのです。
でも、よく考えれば、こういうことって僕自身にもあって、
例えば、自転車なんか最初は補助輪をつけて練習し、親の補助で補助輪をとって練習し、何度もこけて、ようやく乗れるようになったはずなんです。
でも、その練習した頃の記憶はあまりありません。
車の運転も、教習所では仮免許試験のときに、クランクでハマって1度失格になったことくらいしか思い出せません。
免許をとってからも、ビクビクしながら運転していたはずですが、記憶が薄れ、今ではさも最初から乗れていたかのように運転しています。
パーソナルトレーナーという仕事だって、最初は予測不可能な事態の連発で、テンパりながら必死でやっていたはずですが、今では自然体でできるようになっています。
できなかった頃の記憶は、頑張って思い出そうとして、ようやく断片的に思い出せるくらいのものです。
なので、良くなっていないのではなく、無意識でできることが増えて、もう意識しなくなっているだけなんです。
とはいっても、
「良くなっていない」
と感じてしまって、やる気を失ってしまうのはよろしくありません。
やる気を持続させるコツは、小さな変化を見つけて、自分をほめることです。
例えば、足指でチョキをつくりたいと考えていたとして、
最初は足指がほとんど微動だにしない状態から、少し動くようになったなら、それは良くなっている、前に進んでいるのです。
たとえ、変化がどんなに
小さくても。
だから、その変化に絶えず目を向けて、変化を発見したらすかさずほめてあげましょう。
「よし、できるようになってる」
この積み重ねが、大きな変化を起こすのです。
追伸
小さな変化を見つけるためには、基準をしっかり持つのが有効です。
ただ、姿勢の場合は数字や見た目で測ることができないので、基準をつくるのが難しいかもしれません。
もしあなたがそうなら、姿勢チェックを解説した動画があるので、そちらを参考にしてみてください。