遠心力とは、固定された軸を中心に回転する物体にかかる、回転軸の中心からはずれようとする力のことをいいます。

車を運転している人ならよくわかると思うのですが、スピードを出してカーブを曲がろうとすると曲がる方向と反対方向に身体がもっていかれるのを感じますよね?

そのときにかかっているのが遠心力です。

これは、実は回転運動には向心力という力が働いているから起こります。

向心力とは、回転運動の際に、円の中心に向かう力のことです。

例えば、陸上のハンマー投げを例に挙げてみます。

前提として、ニュートンの第1法則である慣性の法則から、物体は、外から力が加わらなければ、一様な運動をする物体は一定の速度でその動きを続け(等速直線運動)、停止している物体は静止状態を続けます。

ハンマー投げでハンマーを回転させているとき、ハンマーは実は常に直線に動こうとしているのですが、ハンマーから伸びる鎖を人間が握っていることで、常に円状に進行方向を修正させられているのです。

このときに、ハンマーの鎖を握って直線運動を円状の動きにしようとする力が、先ほど挙げた向心力です。

そして、ニュートンの法則第3法則である作用反作用の法則より、人間がハンマーに対して、向心力を加えて(作用)いるので、ハンマーはその力と同じ大きさで反対方向(回転円から離れようとする力)に力が働くことになります。
この反対方向の力こそが遠心力なのです。

つまり、遠心力は回転運動による向心力が存在することによって働く、反作用力なのです。

身体のすべての関節は回転運動なので、僕たちの身体と遠心力は密接に関連しあっています。

例えば、早いパンチを繰り出すためにも、遠心力をうまく活用する必要がありますし、ボールを投げるのも、遠心力を生み出してからボールを手から離すことにより、速いボールを投げることができます。

ケトルベルスイングをするときに、ケトルベルが飛んで行ってしまいそうになるのも遠心力ですね。この飛んで行ってしまいそうになるのをどうやってブレーキをかけていくのかがケトルベルトレーニングの醍醐味です。

一方、遠心力があることで、身体にダメージを及ぼします。

また、例としてボールを投げる場合を考えてみます。

ボールは身体と離されているからわかりやすいですが、実は身体のパーツ1つ1つ、手や腕も、遠心力によって身体から離れようとしているのです。
ただ、筋肉等によってつなぎとめられているため、飛んでいかないだけです。

でも、野球のピッチャーのように、投げる回数が多いと、手や腕が身体から離れるのを防ぐために筋肉に負担をかけることになってしまいます。
そして、その負担が限界を迎えると、肘や肩を壊してしまうという結果になってしまうのです。

動作にかかる力を理解して、賢く利用することが、安全で効率のいい動作のポイントになるんです。



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