トレーニング総論

遠心力〜回転運動から生じる力〜

車を運転している人ならよくわかると思うのですが、スピードを出してカーブを曲がろうとすると曲がる方向と反対方向に身体がもっていかれるという経験をしたことはありませんか?

これは、カーブを曲がる時に遠心力という力が働くからです。

遠心力とは、固定された軸を中心に回転する物体にかかる、回転軸の中心からはずれようとする力のことをいいます。

身体の構造として、関節は基本的に回転運動なので、遠心力は身体にとって身近なものになります。

ところで、遠心力はなぜ発生するのでしょうか?

そもそも、回転運動というものは、本来、円の接線方向に直線運動をするような力に対して、何らかの力が加わって(回転するように)方向を変えられることによって起こります。

もし、そのような力がなければ、物体は回転することなく直線運動します。

物体を回転させる力というのは、物体が円の中心と何らかの方法で繋がれていて発生している場合もあるでしょうし、電車のようにレールによって方向を変えられている場合もあるでしょうし、車のように、タイヤの方向を変えることによって生じる場合もあるでしょう。

 

ここでは、わかりやすく陸上のハンマー投げをイメージしてみましょう。

ちょっと違和感ある説明になるかもしれませんが、ハンマーが回転している間は選手が鎖を握っているので、ハンマーは回転運動をすることになります。

そして、いざ投げる場面。

選手は鎖から手を離します。

そうすると、ハンマーは真っ直ぐ飛んでいきますね。

これは、ハンマーを回転運動させていた力が選手が手を離したことによって無くなったので、本来の力の方向へ飛んでいったのです。

つまり、回転運動の中で回転している物体は、円から離れるような力が常に働いているわけです。

この、円から離れるような力というのが遠心力なのですね。

ちなみに、物体を回転の軌道にとどめさせている円の中心に向かって働く力を向心力といいます。

遠心力も、向心力も物体が回転しているからこそ生じます。

遠心力は、回転運動の中で本来の加速方向に向かおうとする力、つまり慣性力とも言えるし、中心に向かう力である向心力に対する反作用とも言えるでしょう。

そして、回転運動のスピードが早ければ早いほど、円から離れようとする力も強くなる、つまり遠心力は強くなります。

 

では、この遠心力は身体の使い方でどのように活用できるでしょうか?

例えば、ケトルベルスイングをするときに、ケトルベルが飛んで行ってしまいそうになるのも遠心力ですね。

この飛んで行ってしまいそうになるのをどうやってブレーキ(向心力)をかけていくのかがケトルベルトレーニングの醍醐味の1つです。

ちなみに、ケトルベルスイングをする際には、別にケトルベルを握る必要はありません。

直線運動に向かうのを引き止めればいいので、握らずとも手をフック状にして引っ掛けているだけで十分ケトルベルを回転運動の軌道に乗せることができます。

そうすると、腕の力にそこまで頼らずともケトルベルを支えることができます。

ただし、ケトルベルを回転運動させるためには、ある程度の加速を与える必要があります。

全身を使ってしっかりとケトルベルに加速をさせることは前提になりますけどね。

 

一方、遠心力があることで、身体にダメージを及ぼす場合もあります。

例としてボールを投げる場合を考えてみましょう。

ボールは身体と離されているからわかりやすいですが、実は身体のパーツ1つ1つ、手や腕も、遠心力によって身体から離れようとしているのです。

ただ、筋肉等によってつなぎとめられているため、飛んでいかないだけです。

でも、野球のピッチャーのように、投げる回数が多いと、手や腕が身体から離れるのを防ぐために筋肉に負担をかけることになってしまいます。

そして、その負担が限界を迎えると、肘や肩を壊してしまうという結果になってしまうのです。

できるだけ全身を回転運動に参加させ、遠心力に対抗するという負担をできるだけ分散させてやることで、腕への負担を減らすことができます。

遠心力は回転運動させる上で図らずも発生してしまう力です。

そのような動作にかかる力を理解して、賢く利用することが、安全で効率のいい動作のポイントになります。

姿勢を理解する電子書籍と姿勢改善メールセミナーを無料で受け取れます。

僕は、どうすればもっと「楽」になるか、ずっと考えていますが、その中で「良い姿勢」でいるということは決して欠かせないものだと考えています。

なぜなら、姿勢とは365日24時間ずっと関わってくるものだからです。

つまり、もし姿勢が悪くて、一部に負担が多くかかることになれば、24時間365日負担がかかり続けることになるからです。

そうなれば、今すぐ何か起こらなかったとしても、時間が経ってから、時限爆弾が爆発するように、身体に重大な不具合を引き起こす可能性があるからです。

僕のお客さんで、最初に会ったときに僕が「このままだと将来左膝を痛めますよ」と話していたお客さんがいました。

その人は言われた当初はセールスのための脅しだと思っていたようですが、4年ほど経ったころ、本当に左膝を痛めることになってしまいました。

そこでようやく、姿勢の重要性に気づくことになるのです。

この人のように、多くの人は実際に「痛み」を受けなければ事の重大性に気づきません。

もし、早くから気づいて対処していれば、膝を痛めることもなかったかもしれません。

その対処というのが、「良い姿勢でいること」なのです。

良い姿勢を常に保つのはなんだかしんどそうで「楽」じゃないと思われるかもしれません。

でも、「楽」とは自ら作り出すものであり、何もせずにすませるというのは「楽」ではなく「堕楽(落)」です。

そして、良い姿勢は誰でも目指せるものです。

しかし、それは「良い姿勢」とは何かを理解していなければ目指せません。

姿勢改善のためにまず必要なのは「意識すること」でも「背筋を伸ばすこと」でも 「筋肉をつけること」でもありません。

最も必要なことは「姿勢を理解すること」です

そこで、僕は自分で姿勢改善できる人が少しでも増えるように、 姿勢を理解するための知識を電子書籍にまとめました。

本来はAmazonで有料で販売しているものですが、 メルマガの中で今だけ無料で公開しています。

図を多く取り入れいれて 読みやすい内容になってますので、 もし興味あれば読んでみてください。

電子書籍「足裏を気にかければ姿勢が良くなる」と姿勢改善メールセミナーを受け取る

メールアドレスを入力すれば、すぐに受け取れます。

また、メールマガジンに登録してもらった人には、さらに30日間にわたる「姿勢改善メールセミナー」も無料でお送りしています。

姿勢の重要性に気づいたら、さらに深く学んでもらうことができてます。

姿勢を理解して、ぜひより良い姿勢でいられるようになってください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

もし、この記事が役に立った!と思われたら、 下にあるボタンからSNS等でシェアしていただけるとすごく嬉しいです。

関連記事はこちら

コメントを残す