鎖骨下筋は、まさに鎖骨の下にある筋肉です。
知らない人にとっては驚くことかもしれませんが、腕の動きというのは、鎖骨からはじまっているといえます。
鎖骨が動き、肩甲骨が動き、上腕骨が動く。
そのようにして、腕の動きは機能しているのです。
今回は、そんな鎖骨を安定させる鎖骨下筋についてお伝えします。
鎖骨下筋(Subclavius)

起始
第1肋骨(骨軟骨連合部)
停止
鎖骨下面(外側1/3)
作用
胸鎖関節で鎖骨の安定を保つ(鎖骨を前下方に引く)
神経支配
鎖骨下筋神経(C5、C6)
コメント
鎖骨下筋は、人間ではあまり重要でないなんて言われることもありますが、僕は重要な働きをしている筋肉だと思います。
というのは、冒頭でもお伝えした通り、腕の動きは鎖骨からはじまるからです。
鎖骨が胸骨に押し当てられて、安定した動きをするからこそ、肩甲骨にもその力が伝えられ、結果腕の動きに反映されるのです。
鎖骨の安定がなかったら、腕の力はもっと入りにくいものになっているでしょう。
また、現代人は肩が挙がりやすいのにともなって、鎖骨も引きあがったような姿勢になっています。
なので、意外と凝りやすい筋肉なのかもしれません。
よく鎖骨の下あたりをリンパマッサージでほぐしたりしますしね。
実際のところは、感覚として僕にはまだわからないので、断言はできないですが。