身体の使い方・姿勢について

人間が「楽」だと感じることについての不思議な認識


突然写真が出しましたが、2枚の写真を見て、どちらが楽に座っていそうですか?

あなたは後者の写真のほうだと答えるかもしれませんね。

確かに、実際身体にとって負担が少ないのは、後者の座り方です。

では、実際に写真のように座ってもらうとどうでしょうか?

もしかしたら、前者の写真のように腰を丸くして座ったほうが楽に感じるかもしれませんよ。

私がセッションで座り方をお伝えしてきた方にもいつも聞くのですが、実は楽と答える座り方は実は半々くらいです。

私はセッションを実施していく中で気づいたことがあります。

それは、「楽」という感覚についての認識の不思議さについてです。

今回は、その不思議さについてお伝えしていきます。

最初に出した2枚の写真のうち、身体に負担の少ない座り方はもちろん後者の写真の座り方です。

人間は骨の積み木構造になっているので、立位のときは足裏が積み木の底になりますが、座位では、足裏と臀部が底になります。

<参考>

特に、重さのある体幹部を積み上げている臀部がメインの底になります。

2枚の写真それぞれの座り方を実践してもらうと、腰の丸い前者の座り方よりも、後者の背筋の伸びた座り方のほうが、臀部が椅子に押し付けられる感覚が強いのが感じられると思います。

臀部が椅子に押し付けられるということは、臀部の椅子に対する圧力が高くなっているので、それだけ適切に骨の積み木を積み上げているということがいえます。

逆に、前者の腰の丸い座り方では、丸くなった腰の部分に上半身の重さが大きくかかることになり、腰部の負担は大きくなります。

にもかかわらず、前者の腰の丸い座り方のほうが「楽」と感じる人が少なくありません。

私はこのことをすごく不思議に感じていました。

そしてずっと考えてきた上で、私は1つの結論に至ったのです。

それは、人は身体一部に大きい負荷がかかった状態よりも、全体に少しずつ負荷がかかるほうが不快に感じやすいのだと。

私が特に自らそのことを実感したのが、電車に乗っているときでした。

電車の中で椅子に座れないと、ある程度の時間立ちっぱなしの状態が続くことになります。

そのとき、ふと気づくと、どちらかの足に偏った体重のかけ方をしているのです。

周りを見てみると、他の立っている乗客もどちらかの足に体重をかけて立っている人がほとんどです。

じゃあ片足のほうが負担が少ないのかというとそうではなく、両足に均等にかけたもちろん負担は少ないです。

実際、私も電車に乗った後は体重をかけていた側の臀部側面や腰に違和感を感じていました。

そして、両足に均等に体重を乗せたほうが身体は楽に感じます。

にもかかわらず、気を抜くと片足に体重をかけてしまっています。

 

話を当初の座った姿勢に戻します。

腰の丸い前者の写真の座り方は、腰部に負荷がかかるのを感じますが、他の部分の力は抜けたように感じます。

一方、背筋の伸びた後者の写真の座り方は、一部が格別にしんどいということはありませんが、体幹部の筋肉である太腿の付け根の筋肉や腹筋に、上背部といったように、いろんなところ、わずかずつ力が入るような感覚になります。

このわずかずついろんなところの筋肉が使われている状態を不快と感じ、「楽」ではないと判断する人もいるのです。

特に、腰の丸い座り方が日常化している人の場合では、背筋を伸ばすと使い慣れていない筋肉を使うことになり、不快指数も激増することでしょう。

身体が実際に負担が少ない状態と、感覚の「楽」は必ずしも一致しないので注意する必要があります。

今回のお話に近い部分を、別のサイトにも1度書いていました。

こちらのほうが座り方による身体への負担をイメージしやすいかもしれません。

<参考>

もし、身体に負担の少ない「楽」な感覚がわかりにくければ、局所的にしんどいところがないかという観点から感覚を探る必要があります。

本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう

記事を読んでいただいてありがとうございます。

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姿勢は、生まれてから死ぬまで365日24時間
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姿勢次第で自分の身体に枷をかけ
身体の動きを抑え込んでしまったり
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意識せず自分自身を抑え込んでいる
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身体を軽やかに痛みなく
思い通りに動かせることになります。

身体と心はつながっていて
不可分な関係なので、

身体の調子が悪ければ
心も当然暗くふさぎ込んで
しまうことになるし、

調子が良ければ明るく
前向きになってきます。

つまり、姿勢を改善することは、
最も簡単で確実な自己改善法なのです。

しかし、姿勢について学ぶ機会はほぼなく、
「なんとなくこうだろう」という
常識で固められてしまっています。

そのため、姿勢を良くしようと
努力しているにもかかわらず

姿勢が一向に良くならないという
状態になってしまっていることを
よく聞きます。

根本から姿勢改善するためには、
この常識から抜け出さなくては
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