身体について

横突間筋・棘間筋~背骨を1つ1つつなぐセメント的存在~

横突間筋と棘間筋は、背骨を1つ1つ繋ぐ、まるでレンガを積むときに間に塗り込むセメントのような存在の筋肉です。

どちらの筋肉も名前がそのまま付着を示しています。

横突間筋は、背骨の「横突」起の「間」を繋ぐ「筋」肉です。

棘間筋は、背骨の「棘」突起の「間」を繋ぐ「筋」肉です。

 

今回はそんな横突間筋と棘間筋についてお伝えします。

横突間筋

起始・停止

・腰内側横突間筋(Medial lumbar Intertransversarii):すべての腰椎の隣接する上位の副突起と下位の乳頭突起を結ぶ
・腰外側横突間筋(Intertransversarii laterales lumborum):すべての腰椎の隣接する上下の肋骨突起を結ぶ
・胸横突間筋(Intertransversarii thoracis):すべての胸椎の隣接する上下の副突起と下位の乳頭突起を結ぶ
・頸前横突間筋(Intertransversarii anteriores cervicis):第2~7頸椎の隣接する横突起の前結節を上下に結ぶ
・頸後横突間筋(Intertransversarii posteriores cervicis):第2~7頸椎の隣接する横突起の後結節を上下に結ぶ

作用

両側が収縮:頸椎から腰椎にかけて安定し、伸展する。

片側が収縮:頸椎から腰椎を同側に屈曲する。

神経支配

腰内側横突間筋、頸後横突間筋:脊髄神経の後枝

腰外側横突間筋、頸前横突間筋:脊髄神経の前枝

胸横突間筋:脊髄神経

コメント

背骨全体の椎骨の横突起を1つ1つつないでくれています。

胸横突間筋は欠落している場合が多いそうです。

なので、胸横突間筋は解剖学書でもないものとして、まったく記載がない場合もあります。

悲しい。注釈くらいは入れてくれたらいいのに。

 

代わりではないですが、胸部には回旋筋が背骨を繋ぐ役割もしてくれているのでしょう。

棘間筋

起始・停止

・頚棘間筋(Interspinales cervicis):隣接する頸椎の棘突起を結ぶ
・腰棘間筋(Interspinales lumborum):隣接する腰椎の棘突起を結ぶ

作用

頸椎と腰椎を伸展する

神経支配

脊髄神経の後枝

コメント

背骨全体の椎骨の横突起を1つ1つ繋いでくれています。

軸椎の左側面の図

軸椎上面の図

 

本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう

記事を読んでいただいてありがとうございます。

僕は【身体と心を「楽」にして人生をより快適する】
ということをテーマに情報発信しています。

姿勢は、生まれてから死ぬまで365日24時間
ずっと関わることになるものです。

なので、その積み重ねの影響力は大きいものです。

姿勢次第で自分の身体に枷をかけ
身体の動きを抑え込んでしまったり
身体を痛めてしまうことがあれば、

意識せず自分自身を抑え込んでいる
枷から自分を解放し

身体を軽やかに痛みなく
思い通りに動かせることになります。

身体と心はつながっていて
不可分な関係なので、

身体の調子が悪ければ
心も当然暗くふさぎ込んで
しまうことになるし、

調子が良ければ明るく
前向きになってきます。

つまり、姿勢を改善することは、
最も簡単で確実な自己改善法なのです。

しかし、姿勢について学ぶ機会はほぼなく、
「なんとなくこうだろう」という
常識で固められてしまっています。

そのため、姿勢を良くしようと
努力しているにもかかわらず

姿勢が一向に良くならないという
状態になってしまっていることを
よく聞きます。

根本から姿勢改善するためには、
この常識から抜け出さなくては
なりません。

姿勢改善に必要なのは
「背筋を伸ばすこと」でも
「胸を張ること」でも
「筋肉をつけること」でも
「意識すること」でも
ありません。

本当に必要なのは
「姿勢の本質を理解すること」です。

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