身体について

回旋筋腱板(ローテーターカフ)〜肩甲骨と腕を接続して安定させる裏方たち〜

回旋筋腱板(ローテーターカフ)は肩甲骨と、上腕骨(腕の骨)をつなぐ筋肉たちのグループ名です。

ただ、名前に「腱」とあるので、筋肉のグループ名というより、それらの筋肉の腱が主役なのかもしれません。

 

どのような筋肉が所属しているかというと、4つの筋肉が属していて、

棘上筋(Supra-spinatus)

棘下筋(Infra-spinatus)

小円筋(Teres minor)

肩甲下筋(Subscapularis)

です。

 

回旋筋腱板の主な機能は、肩甲骨と上腕骨をつなぎ、肩関節を安定させる働きをしています。

野球のピッチャーなんかは、よくゴムチューブを使ってこれらの筋肉を鍛えようとしていますね。

以下、それぞれの筋肉についてお伝えしていきます。

棘上筋(Supra-spinatus)

起始

肩甲骨の棘上窩

停止

上腕骨の大結節

作用

上腕の外転(腕の骨を横方向にあげる)

神経支配

肩甲上神経(C4~C6)

コメント

棘上筋は、肩甲骨の上部を覆うように付着しています。

ローテーターカフの中で解剖学的には唯一回旋に関与しない筋肉です。

ただ、腕の位置によっては別の動きに関与しているかも。

まあ無視してもいい程度の話だとは思いますが。

 

ちなみに、ローテーターカフの中でも傷害を受けやすい筋肉であるといわれています。

通常の立位姿勢であれば、ローテーターカフの中で、もっとも腕の重さをストレートに受け止める(腕の骨を吊り下げる)配置になっているので、負担が大きく、傷害を受けやすいのでしょう。

解剖図を見てもらったらわかりますが、肩甲骨に対して、腕の骨は靱帯や筋肉といった助けがないと、接続していれません。

骨の積み木に積むという要素がほとんどないのです。

だからこそ、肩関節は動かしやすいという側面もあるのですが、筋肉への負担は小さくありません。

 

外転に関して、約20度までで主に働くとされていますが、単独で上腕を90度まで動かすことができるといわれています。

ただ、腕を外転させようとすると、三角筋も働くことになるので、なかなか確かめられないかもしれません。

棘下筋(Infra-spinatus)

起始

肩甲骨の棘下窩

停止

上腕骨の大結節

作用

上腕の外旋(腕の骨を外側に向かって回転させる、肘の折り目を外に向ける)

神経支配

肩甲上神経(C4~C6)

コメント

棘上筋ほどではないですがローテーターカフの中でも痛めやすいといわれています。

やはり腕の重さを支える(吊り下げる)ことを助けているからでしょう。

ただ、筋肉の配置から棘上筋よりはマシだと思います。

小円筋(Teres minor)

起始

肩甲骨の外側縁

停止

上腕骨の大結節

作用

上腕の外旋、上腕の弱い内転(腕の骨と肩甲骨を近づける、脇を締める)。

神経支配

腋窩神経(C5、C6)

コメント

小円筋は、大円筋と名前や付着部が似ていて混同しやすいので注意が必要です。

大きな違いは、大円筋は上腕の内旋に主に作用するのに対し、小円筋は主に外旋に作用します。

小円筋の配置的に、腕の骨の重さを

肩甲下筋(Subscapularis)

起始

肩甲骨の肩甲下窩

停止

上腕骨の小結節

作用

上腕の内旋

神経支配

肩甲下神経(C5、C6)

コメント

ローテーターカフの中で、肩甲骨の腹側(肋骨に面している側)に唯一付着しています。

棘下筋、小円筋と対をなすように付着していますね。

ローテーターカフはそれぞれの筋肉が働くと腕の骨を肩甲骨に押し付ける形になり、そのおかげで腕の骨の重さが支えやすくなっています。

本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう

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つまり、姿勢を改善することは、
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そのため、姿勢を良くしようと
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