身体について

胸壁の筋肉~肋骨を覆い、蓋をすることで胸部空間を作り出す~

胸壁の筋肉は胸郭を覆う壁みたいになる筋肉です。

胸部に密閉空間を作り出すことで呼吸を助けています。

胸壁の筋肉は、

肋間筋

肋下筋

胸横筋

斜角筋

があります。

以下、それぞれの筋肉についてお伝えします。

肋間筋

起始・停止

・外肋間筋(EXternal intercostal muscles)(肋骨結節から肋骨肋軟骨連結部まで):肋骨の下縁から起こり、隣接する下位の肋骨の上縁に付着する(斜め前下方に走行する)。
・内肋間筋(Internal intercostal muscles)(肋骨角から胸骨まで):肋骨の上縁からおこり、1つ上位の肋骨の下縁に付着する(斜め前上方に走行する)。
・最内肋間筋:肋間神経の走路よりも内方の部分で内肋間筋から区分される(走行と作用は同じ)。

作用

・外肋間筋:肋骨を挙上する(吸気時)。肋間隙を支持し、胸郭を安定化する。
・内、最内肋間筋:肋骨を引き下げる(呼気時)。肋間隙を支持し、胸郭を安定化する。

神経支配

肋間神経(T1~T11)

コメント

肋間筋は、二重構造のようになっており、外側が外肋間筋、内側が内肋間筋になっています。

どちらも肋骨と肋骨の間に斜めに付着しています。ただし、方向が違うため、作用の違いが生じてきます。

作用を見て「斜め前上方」とか、「斜め前下方」とか言われても、スッと頭に入ってきませんよね。

そこで、筋肉の線維が、背骨に対して引き上げている走行か引き下げている走行かで理解するようにしましょう。

すなわち、背骨に対して引き上げる走行、背骨から逆V字の走行であるのが外肋間筋、背骨に対して引き下げる走行、背骨からVの字の走行になっているのが内肋間筋だと理解しましょう。

肋下筋(Subcostales)

起始・停止

下位肋骨の下縁から2、3個したの肋骨の内側面

作用

肋骨を引き下げる(呼気時)

神経支配

近接する肋間神経

コメント

ちょっとマイナーな筋肉なのかもしれません。

僕も存在を認識したのは最近です。

図がないのが申し訳ないですが、イメージとしては内肋間筋のさらに内側を同じような方向で走行しています。

ただ、内肋間筋と違うのは、肋骨をまたいで付着しているんですね。

まるで、内肋間筋と肋骨の付着を強固にするためにセロテープでぺたぺた貼り止めたような感じです。

肋骨内の密閉度も上げてくれるのでしょうね。

胸横筋(Transversus thoracis)

起始

胸骨体と剣状突起の内側面

停止

第2~6肋軟骨の内側面

作用

肋骨を若干引き下げる(呼気時)

神経支配

肋間神経(T2~T6)

コメント

胸骨と肋骨の裏(内臓側)に付着する筋肉です。

まるで傘の骨を閉じるがごとく、肋骨を引き下げ、胸腔を絞り込みます。

傘の骨って書いたのは、図を見てるとなんだか傘の金具部分に見えたからです。

見えません?(笑)

 

肺には筋肉がついていないので、胸腔を広げたり絞ったりする事で、肺を動かし呼吸することができるのです。

斜角筋

起始

・前斜角筋(Anterior scalene):第3~6頸椎の横突起の前結節
・中斜角筋(Middle scalene):第3~7頸椎の横突起の後結節
・後斜角筋(Posterior scalene):第5~7頸椎の横突起の後結節

停止

・前斜角筋:第1肋骨の前斜角筋結節
・中斜角筋:第1肋骨(鎖骨下動脈溝の後ろ側)
・後斜角筋:第2肋骨の外側面

作用

肋骨可動時は、上位の肋骨を挙上する(吸気時)

肋骨の動きが固定されている場合は、片側の収縮では、同側に頸椎を屈曲し、両側の収縮は頸を屈曲する

神経支配

・前斜角筋:C4~C6 脊髄神経の前枝
・中斜角筋:C3~C8 脊髄神経の前枝
・後斜角筋:C6/7~C8 脊椎神経の前枝

コメント

斜角筋は、肋骨の上部の一部を蓋をするように存在します。

肋骨を引き上げるためには効率的な付着の仕方をしてる筋肉ですね。

なので、胸鎖乳突筋とともに、第二次呼吸筋と呼ばれたりします。

本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう

記事を読んでいただいてありがとうございます。

僕は【身体と心を「楽」にして人生をより快適する】
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意識せず自分自身を抑え込んでいる
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身体を軽やかに痛みなく
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身体と心はつながっていて
不可分な関係なので、

身体の調子が悪ければ
心も当然暗くふさぎ込んで
しまうことになるし、

調子が良ければ明るく
前向きになってきます。

つまり、姿勢を改善することは、
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しかし、姿勢について学ぶ機会はほぼなく、
「なんとなくこうだろう」という
常識で固められてしまっています。

そのため、姿勢を良くしようと
努力しているにもかかわらず

姿勢が一向に良くならないという
状態になってしまっていることを
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