身体について

菱形筋~目立たない存在だけど肩こり予防に貢献している~

菱形筋には大菱形筋(Rhomboid major)、小菱形筋(Rhomboid minor)があります。

名前の通り、ひし形の筋肉です。

 

菱形筋ってあまり聞きなじみがない筋肉かもしれません。

有名な背中の筋肉として、広背筋僧帽筋など大きな筋肉があり、菱形筋はどうしてもそれらの影に追いやられている印象です。

ですが、肩甲骨を動かす上でなくてはならない筋肉です。

また、うまくコントロールできると、肩こり予防も期待できます。

今回はそんな菱形筋についてお伝えしていきます。

 

 

 

小菱形筋

起始

第6、7頸椎の棘突起

停止

肩甲骨の内側縁(肩甲棘より上の部分)

作用

肩甲骨を安定させる、肩甲骨を内側上方に引く(挙上した上腕を中立位(0度)に戻す)

神経支配

肩甲背神経(C4、C5)

大菱形筋(Rhomboid major)

起始

第1~4胸椎の棘突起

停止

肩甲骨の内側縁(肩甲棘より下の部分)

作用

肩甲骨を安定させる、肩甲骨を内側上方に引く(挙上した上腕を中立位(0度)に戻す)

神経支配

肩甲背神経(C4、C5)

菱形筋についてのコメント

菱形筋は僧帽筋の深部に位置しています。

肩甲骨の動きである、挙上(肩をすくめる)、内転(肩甲骨を寄せる)、下方回旋(腕を降ろす)に関係しています。

ここで、「挙上」が出てきましたが、挙上はお伝えした通り肩をすくめる動きで、僧帽筋の上部が主に使われ、肩こりの原因としてよく指摘されています。

なので、僕も昔はできるだけ肩を下げることを考えてました。

 

ただ、肩をすくめる動きって別に僧帽筋だけでやっているわけではないんですよね。

腕の重さが骨の積み木で支えられ、肩の力が抜けている状態で、肩をゆっくりすくめていくと、実は背中の筋肉がメインで使われているのがわかります。

そして、だんだんと肩甲挙筋も力が入っていき、最終的に僧帽筋がメインで力が入っていることがわかります。

 

これは別に1つの筋肉に力が入っているときは、他の筋肉に力が入っていないということがいいたいわけではありません。

それぞれ、トップ(主役)を張るエリアが違うんです。

 

この最初に主役を張る背中の筋肉というのが菱形筋です。

 

ゆっくりと肩をすくめるときに、感覚により集中したり、すくめるのは片側だけにして、反対の手で肩を触って筋肉が固くなっているかどうか確かめながらすくめてみてください。

すくめる程度で使われる部位が使われるのがわかるかと思います。

 

なので、これらの筋肉が主役を張るエリアできちんと主役をやらせてやることが、一部の筋肉に負担が集中することを抑制してくれるのです。

効率的な身体の使い方をするためには、「筋肉の適材適所」が不可欠です。

少しでも感覚の違いを理解し、適材適所で使っていけるようにしたいですね。

 

あと、立甲という肩甲骨の動かし方についても絡んできます。

これについては前鋸筋のページを見てください。

本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう

記事を読んでいただいてありがとうございます。

僕は【身体と心を「楽」にして人生をより快適する】
ということをテーマに情報発信しています。

姿勢は、生まれてから死ぬまで365日24時間
ずっと関わることになるものです。

なので、その積み重ねの影響力は大きいものです。

姿勢次第で自分の身体に枷をかけ
身体の動きを抑え込んでしまったり
身体を痛めてしまうことがあれば、

意識せず自分自身を抑え込んでいる
枷から自分を解放し

身体を軽やかに痛みなく
思い通りに動かせることになります。

身体と心はつながっていて
不可分な関係なので、

身体の調子が悪ければ
心も当然暗くふさぎ込んで
しまうことになるし、

調子が良ければ明るく
前向きになってきます。

つまり、姿勢を改善することは、
最も簡単で確実な自己改善法なのです。

しかし、姿勢について学ぶ機会はほぼなく、
「なんとなくこうだろう」という
常識で固められてしまっています。

そのため、姿勢を良くしようと
努力しているにもかかわらず

姿勢が一向に良くならないという
状態になってしまっていることを
よく聞きます。

根本から姿勢改善するためには、
この常識から抜け出さなくては
なりません。

姿勢改善に必要なのは
「背筋を伸ばすこと」でも
「胸を張ること」でも
「筋肉をつけること」でも
「意識すること」でも
ありません。

本当に必要なのは
「姿勢の本質を理解すること」です。

そこで、僕は根本的な姿勢改善できる人
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