身体について

体幹はなぜ強くないといけないか?〜体幹を鍛える意味〜

一時期、体幹トレーニングが流行ったので、「体幹」という言葉を知っている人は多いようです。
 
でも、なぜ体幹を鍛える必要があるのかについては、あまり触れられていないように感じます。
 
そもそも、体幹の定義すらあやふやだったりします。そこで、今回は「体幹」の意味とその役割について触れていきます。

体幹(たいかん)とは何か?

「体幹を鍛えたいんです」という人に、「体幹ってどこですか?」と聞くと、答えにつまる人が多いです。それでも、なんとか答えようとしたときに、その人が持っている体幹に対するイメージがわかります。
 
よくある答えが、「腹筋」「背筋」「インナーマッスル」といったものが多いです。中でも腹筋は多いですね。
 
実は、これらは体幹から外れているわけではないです。「腹筋」も体幹に含まれますし、「背筋」も体幹に含まれています。そして、体幹の中には「インナーマッスル」もあります。
 
ただ、「体幹」という言葉は、どこかの筋肉を表す言葉ではありません。なので、上に挙げたものだけでは、体幹の意味に対する答えにはなりません。
 
「体幹」の意味を知るヒントは「幹」という漢字にあります。
 
「幹(かん)」という字は「みき」とも呼びます。「みき」といえば、木の幹がすぐに出てくる人が多いのではないのでしょうか?
 
木でいうところの「幹(みき)」とは何かというと、木の枝を生やす土台部分にあたる、木の太い部分のことです。そのことから、「幹」という言葉は、物事の主要部分を指す言葉としても使われます。
 
ここで、「体幹」に戻ると、体幹は「体」の「幹」なのです。そして、身体の場合は、枝のように手足がついています。
 
もうわかると思いますが、「体幹」とは、手足のついている土台の部分こそが体幹なのです。
 
つまり、「体幹」とは身体の一区画を表す言葉であり、端的にいうなら、手足の土台となる両肩関節から両股関節にわたる部分のことをいいます。
 
ちなみに、体幹に対応して手足を表す言葉として「体肢(たいし)」という言葉があります。
 
なので、腹筋も背筋も体幹に含まれますし、体幹にはインナーマッスルもあればアウターマッスルもあります(何を基準にインナー・アウターとしているのかは今回置いておきます)。
 
それに加えて、あまり体幹のイメージはないかもしれませんが、胸の筋肉や背中の筋肉も体幹に含まれます。

体幹の役割とは

体幹の役割というか体幹がすべきことについては、大きく2つあります。それは、①手足を動かす土台・主動力としての役割と、②脊柱の安定です。
 
まず、①についてですが、これは、身体の関節の動きはすべて回転運動であることからきています。すべて回転運動というところから、身体の中心の動きは少なく、末端の動きは大きくなります。そして、中心に近いところが力強く作用したほうが、末端を力強く効率的に動かせます。
 
詳しくは<身体の動きの原則〜人体の構造にも表れている〜>を見ていただくとわかると思います。
 
①は、身体の「動」、つまり身体を動かす根幹の役割です。
 
次に、②についてですが、これは、人間の身体の柱ともいうべき脊柱(背骨)を安定させる役割です。
 
脊柱は、体幹を上下に貫くまさに柱です。この脊柱は、「柱」としての身体を支える役割がありますが、細かく見ると、骨盤から頭にかけて骨のブロックが積み重なったものです。
 
積み重なっているだけであることに加え、適切な積み重なり方があります。脊柱の生理的湾曲、よく「S字カーブ」といわれているものです。
 
この生理的湾曲で積み重なっているだけの脊柱を安定させる役割を主に担っているのが体幹の筋肉なのです。
 
ただ脊柱を支えているだけではいけません。生理的湾曲の状態で支えていることが重要なのです。
 
生理的湾曲が崩れてしまうと、脊柱の柱としての役割を担う力が弱まってしまします。すると、一部の筋肉に負担がかかりすぎてしまうようになり、腰痛などを引き起こす原因になってしまいます。
 
②の役割は、脊柱のS字カーブを守る役割であるといえます。つまり身体の「静」、身体を安定させる根幹の役割なのです。
 
①、②の役割から、なぜ体幹が強くないといけないかがわかってもらえたかと思います。
 
そして、体幹トレーニングでは、これらの役割を理解した上で行わないと、効果が減少してしまうでしょう。
 
たとえば、体幹トレーニングの中心的種目ともいえる「プランク」、これは、②の役割に特化したと言えるでしょう。プランクに限らず、体幹トレーニングでは②の役割を強化する種目が多いような気がします。
 
体幹は身体の「動」と「静」の要です。つまり、何をするときにも使われる部分なのです。だからこそ、強くあるべきだし、鍛えるべきでもあります。
 
であれば、「体幹トレーニング」にこだわらなくても、体幹の役割さえ理解していれば、どんなトレーニングでも「体幹トレーニング」になるのです。

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本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう

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