僧帽筋(Trapezius)

起始

・上部:後頭骨(上項線および外後頭隆起)、項靭帯を介するすべての頸椎の棘突起
・中部:第1~4胸椎の棘突起の高さの広い腱膜
・下部:第5~12胸椎の棘突起、

停止

・上部:鎖骨外側1/3
・中部:肩峰
・下部:肩甲棘

作用

・上部:肩甲骨を斜め上方に引いて関節窩を下方に回す(前鋸筋の下部筋束との協働)、頭を同じ側に傾け、反対側に回旋させる(上肢帯を固定させて)
・中部:肩甲骨を内側に引く
・下部:肩甲骨を内側下方に引く(僧帽筋上部の回転作用を助ける)
・僧帽筋全体:胸郭に対し肩甲骨を安定させる

神経支配

副神経(第Ⅺ脳神経)および頸神経臓叢(C2~C4)

コメント

僧帽筋は身体を適切に使う上で重要な役割を果たしている筋肉です。

僧帽筋とくに上部は、無意識に肩を持ち上げてしまうことが多いので、張って短縮してしまいやすいです。とくに、トレーニング初心者に「肩甲骨を寄せて」というと、必ずといっていいほど、僧帽筋の上部に力が入ります。

それ以外でも、寒いときや、ストレスを感じたときなどさまざまな理由で僧帽筋上部を無意識に緊張させてしまいます。肩をすくめてしまうのもこの筋肉の作用です。

首の動きに関しては、さほど重要な役割をはたしていないと言われることもあります。ただ、付着範囲が広い上に強い筋肉なので、首の動きを邪魔する可能性は十分考えられます。

肩甲骨を寄せるときに使ってほしい僧帽筋は中部と下部です。中部は肩甲骨を正しい位置へ安定させる、肩甲骨を内側に寄せるという重要な作用を担っています。下部は、普段意識していないとあまり使わない部分なので、弱化しやすいです。中部と同じく肩甲骨を内側に寄せることに加え、下に引き下げ、さらに後傾させることで、腕の挙上を助けます。

僧帽筋の上部と下部は、挙上・下制においては拮抗関係にあるといえます。同じ筋肉で拮抗関係になるので、意識しづらいかもしれません。体幹部である僧帽筋から力が入りはじめることで、三角筋など上肢の筋肉の負担は減り、肩を痛めるといったことを予防できます。

また、僧帽筋はテストステロン受容体が多く、発達しやすいです。ステロイドを使っている人は、この筋肉が異常に大きかったりするらしいです。ボディービルダーでやたら僧帽筋上部が肥大しているのをたまに見ることがあります。



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