腰方形筋は、名前の通り、腰にある四角形に近い形をした筋肉です。
方形は四角形という意味ですね。
骨盤と肋骨を結んでいるその存在は、後方にある腹筋のようです。
今回はそんな腰方形筋についてお伝えします。
腰方形筋(Quadratus lumborum)


起始
腸骨稜、腸腰靭帯
停止
第12肋骨、第1~4腰椎の肋骨突起
作用
両側が収縮すると、いきみ、呼気に働く、第12肋骨の固定。
片側が収縮すると、同じ側に体幹を曲げる。
神経支配
肋下神経(第12肋間神経)
コメント
股関節を外側に持ち上げることができるので、「股関節挙筋」なんて呼ばれることもあります。
一方で、骨盤の高さの左右差の原因になりやすいです。

腹部の圧が漏れないようにカバーするという役割もしているので、呼吸にも絡んできます。
腹横筋のさらに深部に位置しています。
背骨の腰の部分にあたる腰椎は、上半身の重さを一身に受け止めることになる唯一の柱です。
なので、その受け止める負担というのは相当大きいものになります。
人間が腰痛になりやすいのはそのためですね。
だからこそ、腰椎の支持というものは必然的に強固なものになってきます。
骨盤を傾け、股関節を持ち上げるほどの力があることも頷けますね。
腰方形筋は、まさに腰椎の後方をしっかりと支える重要な働きをする筋肉になります。