姿勢は365日24時間重力がある限りずっとあなたに関係しています。
姿勢が悪いまま放置すると、悪い姿勢による負担がたとえ一瞬では小さいものだったとしても日々積み重なって
限界を超えると大変なことになります。
このあたりの話について詳しくは下の記事を読んでみてください。
今回お伝えしたいのは、そのような大変なことにならないためには、「姿勢を舐めない」という心の姿勢が必要だということについてです。
といっても、「な~んだ、そんなことか」とあなたは思うかもしれません。
ただ、「そんなことか」と思うということは、まさに姿勢を軽視している思考が現れてしまっているので、わかっていません。
ぜひこれから書くことをしっかり読まれることをおすすめします。
ではどういうことかお伝えしていきましょう。
悪い姿勢の場合に筋肉が支えることになる身体の重さって知っているでしょうか?
多くの人が、自分の身体の重さを全体としての体重としてしかとらえられてません。
自分が動くにあたって、部位ごとの重さがあるのに、あまり考慮されていないのです。
「太って体重がえたから動きが鈍い」
と思う人も、認識は全身に対してです。
自分の頭が腕が、胴体が、脚がどのくらいの重さがあるのかざっくりでも知っていますか?
さすがに、切って測るわけにはいかないので、正確な重さは僕にもわかりません。
ただ、実はWHOによる部位別の基準があります。
体重に対して
頭部7%
胴体43%
上腕(肩から肘)3.5%
前腕(肘から手首)2.3%
掌・手指0.8%
大腿11.6%
下腿(膝から足首)5.3%
足部・足指1.8%
(四肢は片側の割合)
です。
もし、体重50kgの人だとすると
頭部3.5kg
胴体21.5kg
上腕(肩から肘)1.75kg
前腕(肘から手首)1.15kg
掌・手指0.4kg
大腿5.8kg
下腿(膝から足首)2.65kg
足部・足指0.9kg
になります。
本来は身体に障害があったり、四肢が欠損している人のための基準体重を補正するために用いられる比率ですが、姿勢を理解する上でもありがたい指標です。
例の体重50kgの人を見てもらうと、例えば、頭が3.5kgあります。
この頭を首の筋肉で支えているわけです。
たとえば、パソコンを見るために頭を前に垂らした状態だと、首の後ろの筋肉がこの3.5kgを支えることになります。
3.5kgは、トレーニングするにはなんともないとも思える重さですが、パソコンを見ている間ずーとこの重さを支えていることを想像してみてください。
あるいは、イメージしにくければ、3.5kgの荷物を手提げに入れて1時間くらい持ち続けてみてください。
かなり辛いことがわかってもらえると思います。
首の後ろにその負担が集中することになれば、そりゃコリもするし、痛くもなるわって話なんです。
実際には、もちろん骨も支えるので、3.5kgまるまる筋肉が支えるわけではないですが、相当な負担になることはイメージできたと思います。
デスクワークが仕事の人は、サラリーマンとするなら、その負担を1日7時間近く、約40年くらい積み重ねることになるわけです。
想像するだけでしんどいですね。
他の部位でいえば、腰ならば、体重の約半分の重さを支えることになります。
荷物を持てば、さらに増加します。
ここまで読んでもらえれば、たかが姿勢と舐めてかかることはできないはずです。
この姿勢が悪いことによる負担の危険性を理解しているからこそ、できるだけ良い姿勢でいようと強く思えるわけです。
姿勢に対する気持ちの持ち方、つまり「心の姿勢」が変わってくるんですね。
まずは、この姿勢に対する危機感、真剣さを持つことが良い姿勢になるために絶対に必要なことなのです。
そして、頭の回転の早い人は気づいたかもしれませんが、姿勢を見た目だけで判断することは、大げさではなく、危険なことです。
姿勢の専門家ですら、姿勢を見た目で判断している人が多数います。
そのため姿勢は見た目で評価することが常識になってしまっており、姿勢を本質から理解していないばっかりに、間違った正しい姿勢にむかって努力してしまっている人が多くいるのが現状です。
良い姿勢の条件は、骨で身体を支えることで筋肉にかかる負担が少ないことです。
なので、外見ではなく、確実に筋肉に対する負担が減っていることが認識できないといけないのです。
姿勢の良し悪しは、身体の底に対する圧力で判断できます。
今回の記事を読んで真剣さを高めた上で、以下の記事を読んでもらうと、姿勢に対して理解を深めることができるでしょう。