身体について

長母趾屈筋~母趾の先端まで付着する唯一の屈筋~

筋肉の名前って、その形や機能、付着部の名前からとられていることが多いです。

長母趾屈筋の場合は、

「長」→長い筋肉なので、関節を複数またいで付着している可能性が高い。今回の場合は足首を超えて付着していることを示しています。

「母趾」→趾(あしゆび)は足の指のことで、母趾は足の親指のこと。足の親指に関連する筋肉だということがわかります。

「屈筋」→曲げる作用のある筋肉であることを示してます。

 

では、そんな長母趾屈筋について詳しくみていきましょう。

長母趾屈筋(Flexor hallucis longus)

起始

腓骨後面の下部2/3、下腿骨間膜(脛骨と腓骨の間にある膜)の腓骨側

停止

母趾の末節骨底

作用

・距腿関節:底屈
・距骨下方の関節(距踵関節+距踵舟関節):内反(回外)
・母趾の中足趾節関節(MTP)関節、趾節間(IP)関節:底屈
・内側縦足弓の保持

神経支配

脛骨神経(L5~S2)

コメント

母趾の末節骨に付着する唯一の屈筋になります。

足首のあたりからは腱を伸ばしていて、内くるぶしの後ろを通り、足の裏から親指の先端の骨に付着しているので、足首を伸ばす(底屈)のはもちろんのこと、足裏を内側に向けるような動き(回外)にも作用します。

足首から腱になっているのは、複雑な筋肉が入り乱れる足部において、筋肉で場所をとらないように省スペースをはかっていると考えられます。

 

この筋肉と長趾屈筋について、僕は不思議に思っていることがあります。

それは、親指は内側なのに、長母趾屈筋の起始部は長趾屈筋が脛骨に付着しているのに対し、それよりも外側にある腓骨に付着していることです。

指の配置を考えれば、起始部は逆になったほうが素直な気がします。

 

しかし、筋肉が途中で交差してしまうにもかかわらず長母趾屈筋の起始部は腓骨です。

このようになっている理由は、おそらく、長趾屈筋の腱をできるだけカーブさせないようにするためなのかなと考えています。

腱がカーブすると、筋肉の収縮力が伝えにくくなりますからね。

もし、長趾屈筋の起始部が腓骨になれば、内くるぶしの後ろを経由するのに、大きなカーブを描くことになります。

 

今の交差してしまう配置のおかげで、長趾指屈筋も長趾屈筋も同じくらいの緩いカーブで済んでいますからね。

ほんと身体はつくづくよくできているなと思いますよ。

本質的な姿勢改善をするなら考え方から見直しましょう

記事を読んでいただいてありがとうございます。

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意識せず自分自身を抑え込んでいる
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身体を軽やかに痛みなく
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身体と心はつながっていて
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身体の調子が悪ければ
心も当然暗くふさぎ込んで
しまうことになるし、

調子が良ければ明るく
前向きになってきます。

つまり、姿勢を改善することは、
最も簡単で確実な自己改善法なのです。

しかし、姿勢について学ぶ機会はほぼなく、
「なんとなくこうだろう」という
常識で固められてしまっています。

そのため、姿勢を良くしようと
努力しているにもかかわらず

姿勢が一向に良くならないという
状態になってしまっていることを
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根本から姿勢改善するためには、
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